次の整備期間は延びる見通し
ジェラルド・R・フォードの展開期間がすでに長期化している事実を考慮すると、同艦が母港である米ノーフォーク海軍基地に帰投した後は、まず2027年いっぱいは次の作戦展開はなく、さらに出航が先送りされる可能性もある。
スプリト港で対応できない損傷があれば、現在の展開を終えた後の定期整備中に対処する必要がある。しかも、ジェラルド・R・フォードは第5世代統合打撃戦闘機(JSF)の艦載専用型であるロッキード・マーティン製F-35CライトニングIIを配備するため、甲板を改修しなければならない。
「通常、空母は3年ごとに7カ月間の展開を行う。したがって帰投後2~3年間は再展開しない場合が多い」とクラークは指摘する。「各空母とも、帰投後には整備期間が設けられ、完了までに半年~1年を要する」
最長展開記録の更新は確実か
3月30日時点で、ジェラルド・R・フォードの展開期間は279日間にわたっている。米海軍におけるベトナム戦争後の最長展開記録は2020年にニミッツ級空母「USSエイブラハム・リンカーン(CVN-72)」が樹立した294日だが、これを塗り替えることになりそうだ。乗組員約5000人の多くが帰郷を待望しているが、しばらくはスプリト周辺の観光を楽しむ機会を与えられるだろう。
アドリア海沿岸にあるスプリトに、ジェラルド・R・フォードは昨年10月21日~26日にも寄港しており、その際は在クロアチア米国大使ニコル・マグローが同艦を訪問した。そして、この寄港時に米南方軍(SOUTHCOM)の作戦支援のためカリブ海への派遣命令を受けたのである。
「乗組員たちは、スプリトに帰還して待望の休暇を過ごせることを喜んでいる」と、ジェラルド・R・フォード艦長のデービッド・スカロシ大佐は述べた。「10月の初訪問以降、乗組員たちは多くのことを成し遂げてきた。歴史的で美しい街であるスプリトに再びわれわれを迎え入れてくれたクロアチアの人々に、心から感謝している」
ジェラルド・R・フォードがいつまでスプリトに留まるかは不明だが、米海軍が次に決定するのは、この超大型空母を中東に戻すか、あるいは母港ノーフォークに戻すかになるだろう。


