AIチャットボットは、多くの人にとって日常生活の一部となっている。
Pew Research Centreの調査によれば、米国の10代の64%がAIチャットボットを利用しており、その多くが宿題で問題にぶつかったときに使っているという。筆者は先週、ニューヨーク市のある学校と仕事をしたが、同校が上級学年を対象に最近実施したアンケートでは、100%がAIを使っていることがわかった。AIは注意深く、かつスキルをもって使えば大いに役立つ。しかし親としては、どこまでが許容範囲なのか境界が見えにくく、不安になりがちである。
正しい使い方をすれば、中国・杭州師範大学のジン・ワンとウェンシャン・ファンによる研究は、AIが学習成果、学習の認知(学びに対する捉え方)、そして高次の思考力を改善し得ることを示した。一方で、考えなしに使えば混乱や悪い習慣を招き、状況によっては学校で問題になることもある。AIにできること、できないことを整理し、子どもが学校の学習でAIを上手に活用できるよう支える方法を見ていこう。
役に立つ使い方と役に立たない使い方の概観
●役に立つ使い方
・難しい概念をわかりやすく説明してもらう
・課題に取りかかる前に、初期アイデアを集める
・ノートを復習用の教材に変換する
・クイズや練習問題を作る
・スペル、句読点、文法を確認する
●役に立たない使い方
・宿題や課題の文章を書かせる
・事実確認をせずに答えをそのまま写す
・主張の書き換えや文章構成を丸ごと任せる
・個人情報を共有する
・教科書のページやテスト問題をアップロードする
AIとは実際にどのようなものなのか
AIチャットボットは、人間のように考えているわけではない。学習したパターンにもとづき、次に何が来るべきかを予測して文章を組み立てる。つまり説明が得意な場合もあるが、間違ったり、不正確なかたちで提示したり、予期しない説明になったりもする。AIを出来合いの答えの供給源として扱うべきではない。
AIに何かを依頼することは一般に「プロンプト」と呼ばれる。プロンプトが詳細で具体的であるほど、より良い回答が得られる可能性が高い。以下のプロンプトはガイドとして用意したものだが、より個別的な回答を得るために、追加の情報を加えてよい。
AIが子どもの学びをどう支えられるか
1. 取りかかりを助ける
多くの子どもにとって、最初の一歩が最も難しい。ここでAIが役立つ。設問を分解し、キーワードを説明し、課題に取り組む方法を提案できる。最初の混乱が解けると、子どもは自分でやってみる自信を持てることが多い。
Google Gemini、Claude、ChatGPTのようなAIチャットボットに入力すると役立つプロンプト
・「この問題が本当は何を意味しているのか教えて」
・「『評価せよ』という言葉が、私に何をするよう求めているのか説明して」
・「私が1つ選べるように、考えられる出だしをいくつか挙げて」



