経営・戦略

2026.04.01 10:30

億万長者ジャック・ドーシーは「AIが中間管理職の仕事を奪う」と主張する

Blockの共同創業者兼CEOジャック・ドーシー(Joe Raedle/Getty Images)

Blockの共同創業者兼CEOジャック・ドーシー(Joe Raedle/Getty Images)

億万長者のジャック・ドーシーは、まず人員削減を行い、その後に説明を行った。

2月、SquareやCash Appを運営するフィンテック企業Blockは、従業員の約40%にあたる4000人以上を解雇すると発表した。投資家はこれを歓迎し、株価は時間外取引で最大24%上昇した。2025年に240億ドル(約3兆8000億円)の売上高を記録した同決済企業は、チームの小型化とAIの拡大によって、よりすばやく動けるようになるとしていた。

米国時間3月31日、ドーシーは、その小さなチームが実際にはどのような姿になり得るのかについて、自身の考えを説明した。セコイア・キャピタルの元マネージングパートナーであるロエロフ・ボタと共同書いたブログ投稿で、彼はAIが、現在中間管理職が担っている業務の多くを代替し得ると主張している。運用資産500億ドル超を誇るSequoiaは、シリコンバレーで最も重要なベンチャーキャピタルの1つだ。同社はGoogle、Apple、Nvidia、Airbnbといった企業に早期から出資してきた。

米労働統計局によれば、管理職として働く米国人は約2100万人いる。これは労働力のおよそ12%に当たる。ドーシーとボタは、将来、企業がこれほど多くの管理職を必要としなくなる可能性があると論じている。

ほとんどの企業はピラミッド型に構築されている。情報は従業員から管理職、そして経営陣へと上がり、意思決定は下へと戻っていく。管理職は進捗を集約し、指示を伝達し、プロジェクトを調整し、チームの足並みを揃える。

ドーシーとボタは、AIはいまやその仕事の多くをこなせると主張する。

両者は現代の企業をローマ軍に例える。ローマの指揮官は、広大な距離に分散した軍団を管理する必要があった。その解決策が、指揮系統の階層化である。1人が少人数の集団を管理し、さらに別の人物がその管理者たちを管理する。大企業はいまも同じように機能している。

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