経営・戦略

2026.04.01 10:30

億万長者ジャック・ドーシーは「AIが中間管理職の仕事を奪う」と主張する

Blockの共同創業者兼CEOジャック・ドーシー(Joe Raedle/Getty Images)

違いは、ソフトウェアがいまや人間よりもすばやくプロジェクトを追跡し、問題を察知し、作業を割り振り、情報を共有できる点にあると両者は言う。会議、コード変更、計画、メッセージがすべてデジタルに記録されるBlockのようなリモートファースト企業では、AIは同社の「ワールドモデル」を構築できると、ドーシーとボタは述べる。つまり、AIが事業の内部で何が起きているのかを常に更新される地図として保持できる、ということだ。

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顧客についても同様である。BlockはSquareとCash Appを通じ、毎日数百万件の決済を処理している。ドーシーとボタは、これによって顧客と加盟店が何を必要としているのかをリアルタイムで把握できるとしている。管理職がレポートを作成して意思決定を下すのを待つ代わりに、AIがより早く介入できるというわけだ。

市場はこの発想を好む。ドーシーとボタが論考を公表した後、Blockの株価は約3%上昇した。投資家は一般に、コスト削減とスピード向上を約束する企業を評価する。コスト低下は通常、1株当たり利益の増加につながるからだ。

とはいえ、懐疑的になる理由もある。Blockは強い立場から経営しているわけではない。パンデミック後の一時的な急騰を除けば、株価はこの10年間ほぼ横ばいだった。苦境にある企業ほど、過激な策を試すことに対して前向きになりやすい。

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ドーシーには、おそらく正しい点が1つある。これがBlockでうまくいけば、他社も追随するということだ。ボタが関与していることは、その可能性を高めている。彼は長年にわたり、シリコンバレー最大級の勝者に投資してきた人物だ。彼が、AIに支えられたフラットな企業が到来すると考えているなら、他の経営者も注目するだろう。そして多くの中間管理職が、大規模言語モデルの世界で自分がどこに収まるのかを、まもなく考えあぐねることになるかもしれない。

forbes.com 原文

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