全米のガソリン平均価格は現地時間3月31日、1ガロンあたり4ドルを突破した。米国とイスラエルによるイラン攻撃を引き金とした世界的な原油価格の急騰を受け、2022年以来初めてこの大台を上回った。
アメリカ自動車協会(AAA)によると、31日の全米ガソリン平均価格は4.018ドルを記録し、2月比で約35%の急上昇となった。
ガソリン価格がこれほどの高水準に達するのは、ロシアによるウクライナ侵攻の余波で価格が跳ね上がった2022年8月以来のことである。
国際原油指標の北海ブレント先物は31日早朝に1バレルあたり112.66ドルを記録した。ドナルド・トランプ大統領がイランとの和平交渉について言及したものの、石油供給への懸念を払拭するには至らず、ここ数日は110ドルを上回る水準で推移している。
米原油指標のWTI先物も30日、イラン攻撃以来初めて1バレル100ドルを超えて取引を終えている。
ディーゼル燃料の価格はガソリン以上に激しく高騰しており、AAAのデータによれば、31日の全米平均価格は前月比45%高の5.454ドルに達した。ディーゼル燃料はトラック、貨物列車、トラクターなどの農機具、建設機械の燃料として使用される。そのため、この価格急騰は、食料品や農産物、オンラインショッピングの配送コストなど、あらゆる分野の価格に波及する可能性が高い。
自国領土への攻撃を受けたイランは、米国と同盟関係にある主要産油国を攻撃し、ホルムズ海峡を封鎖することで報復した。世界の石油の約20%が通過するホルムズ海峡は、3月初めからほとんどの船舶に対して閉鎖されたままだ。
トランプはここ数週間、イランがこの海峡を再開し和平条件に合意しなければ、同国の発電所や石油生産施設を破壊すると脅してきた。直近の例では、30日午前、航路再開の合意が早急になされなければ、イランのエネルギー関連施設や油井、そして重要拠点であるカーグ島を「爆破し、完全に消し去る」と警告した。イラン政府はこれらの脅しをほとんど無視している様子で、31日にはドバイに停泊していたクウェート籍の石油タンカーを攻撃した。



