Johnson Asset Managementの最高投資責任者(CIO)であるチャールズ・ラインハートはウォール・ストリート・ジャーナルに語った。「AppleがAIプロバイダーにとっての有料道路として機能できるなら、長期的には良い結果になるだろう」。対照的に、AppleのAI支出は2020年以降、年間20億〜40億ドル(約3190億円〜6380億円)の範囲にとどまっているが、Amazonは400億ドル(約6兆3800億円)を超え、Microsoftは約380億ドル(約6兆600億円)に達している。
9to5Macが指摘したように皮肉なのは、刷新版SiriをGeminiで動かすためのGoogleとの約10億ドル(約1600億円)の提携が、実質的にはApp Store上のGoogle自身の競合他社によって資金提供されている可能性があるということだ。
「Appleはライバル企業がAIに費やす金額のほんの一部しか使っていない。代わりに、人々がiPhoneに保存するすべての個人情報と、自社設計のチップを組み合わせて、オンデバイスAI戦略を推進しようとしている」とウォール・ストリート・ジャーナルは報じた。
Apple MusicがAIにも透明性の取り組みを拡大
AIの大量流入に取り組んでいるAppleのプラットフォームはApp Storeだけではない。米東部時間3月4日、Appleは音楽業界のパートナー向けニュースレターで、Apple MusicにおけるAI生成コンテンツの「透明性タグ」を義務化すると発表した。対象は4カテゴリで、アートワーク、トラック、コンポジション(楽曲)、ミュージックビデオであり、AIが作品の重要な部分に寄与した場合にフラグを付ける。
このタグは今後の新規コンテンツに必須だが、重大な制限がある。Appleは何がAI生成に該当するかの判断をレーベルやディストリビューターに委ねており、技術仕様ではタグは当面オプションとして記載されている。省略された場合、AIの関与はないと見なされる。相互検証の仕組みがあるとは示されていない。
タグが対処しようとしている問題の規模は相当なものだ。独自のAI検出インフラを構築してきたDeezerは、2026年1月時点で1日あたり6万曲以上の完全AI生成トラックを受信していると報告した。2025年初頭の1万曲から増加している。合成コンテンツは現在、プラットフォームに毎日配信される音楽の約39%を占め、Deezerは2025年にAI生成音楽のストリーム再生の最大85%が不正だったことを発見した。Appleのオプトインモデルは、プラットフォームレベルの検出を構築するのではなく、開示の負担をコンテンツプロバイダーに完全に課している。


