宇宙

2026.04.01 17:30

「ピンクムーン」が昇り宵の明星がきらめく、彗星の尾も見られるかもしれない今週の夜空

スペイン・トレド州コンスエグラの風車の背後に昇る4月の満月「ピンクムーン」(stock.adobe.com)

4月3日(金)~5日(日):マップス彗星「C/2026 A1(MAPS)」

日の入り30~45分後の西の超低空に、彗星が現れる可能性がある。「C/2026 A1(MAPS)」(マップス彗星)は、太陽をかすめる公転軌道を持つ「サングレーザー」と呼ばれる彗星の一群「クロイツ群」に分類される彗星だ。4月4日頃に太陽に極めて近い距離で「近日点」を通過し、劇的に輝きを増す可能性がある。ただし、このとき完全に崩壊してしまう恐れもある。

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もし彗星が近日点を生き延びられそうなら、4月最初の1週間は夕暮れ時に西の空の非常に低い位置に目を凝らしてみよう。地平線/水平線まで遮るものがなく視界の開けた場所と、雲のない澄んだ空が不可欠だ。また、マップス彗星は崩壊してしまう可能性が高いので、天体観測につきものの忍耐力と幸運も必要となる。

マップス彗星「C/2026 A1(MAPS)」のファインダーチャート(© Dominic Ford, In-The-Sky.com)
マップス彗星「C/2026 A1(MAPS)」のファインダーチャート(© Dominic Ford, In-The-Sky.com)

とはいえ、もし崩壊してしまったとしても、諦めるのはまだ早い。彗星の破片が4月9日頃の夕空に明るく輝く尾をつくり出す可能性がある。

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4月は2つの彗星が見られるかも 「マップス彗星とパンスターズ彗星」観測ガイド

今週の星座:りゅう座

春の北の夜空で、北斗七星とこぐま座の大小2つの「ひしゃく」の間をくねくねと通り、「天の北極」にまるで巻きついているかのように見えるのが「りゅう座」だ。北極星の周りを廻る周極星座で、中緯度地域以北では1年中見られるが、その長く淡い姿を追うのに春の宵ほどうってつけの機会はない。

りゅう座(Shutterstock.com)
りゅう座(Shutterstock.com)

りゅう座アルファ星「ツバーン」は紀元前2700年頃、古代エジプト人がピラミッドを建設していた時代には、地軸の北極にもっとも近い星、すなわち現在の北極星の役割を果たしていた。目立って明るい星のないりゅう座だが、うねうねとしたその形状には、暗い夜空の下でたどってみたくなる衝動をかき立てられる。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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