4月3日(金)~5日(日):マップス彗星「C/2026 A1(MAPS)」
日の入り30~45分後の西の超低空に、彗星が現れる可能性がある。「C/2026 A1(MAPS)」(マップス彗星)は、太陽をかすめる公転軌道を持つ「サングレーザー」と呼ばれる彗星の一群「クロイツ群」に分類される彗星だ。4月4日頃に太陽に極めて近い距離で「近日点」を通過し、劇的に輝きを増す可能性がある。ただし、このとき完全に崩壊してしまう恐れもある。
もし彗星が近日点を生き延びられそうなら、4月最初の1週間は夕暮れ時に西の空の非常に低い位置に目を凝らしてみよう。地平線/水平線まで遮るものがなく視界の開けた場所と、雲のない澄んだ空が不可欠だ。また、マップス彗星は崩壊してしまう可能性が高いので、天体観測につきものの忍耐力と幸運も必要となる。
とはいえ、もし崩壊してしまったとしても、諦めるのはまだ早い。彗星の破片が4月9日頃の夕空に明るく輝く尾をつくり出す可能性がある。
今週の星座:りゅう座
春の北の夜空で、北斗七星とこぐま座の大小2つの「ひしゃく」の間をくねくねと通り、「天の北極」にまるで巻きついているかのように見えるのが「りゅう座」だ。北極星の周りを廻る周極星座で、中緯度地域以北では1年中見られるが、その長く淡い姿を追うのに春の宵ほどうってつけの機会はない。
りゅう座アルファ星「ツバーン」は紀元前2700年頃、古代エジプト人がピラミッドを建設していた時代には、地軸の北極にもっとも近い星、すなわち現在の北極星の役割を果たしていた。目立って明るい星のないりゅう座だが、うねうねとしたその形状には、暗い夜空の下でたどってみたくなる衝動をかき立てられる。


