2026年4月は、春の夜空の中でも抜群の写真映えを誇る眺めで幕を開ける。沈む太陽と入れ替わりに昇ってくる満月「ピンクムーン」だ。同じ日に、米航空宇宙局(NASA)は歴史的な有人月探査ロケットの打ち上げを予定している。
ピンクムーンは全天でも指折りの明るい1等星スピカと2夜にわたって共演し、西の空では「宵の明星」の金星が輝く。週末には、日没直後の西の低空に彗星の尾を目撃できるかもしれない。4月を迎える1週間の夜空の見どころをまとめた。
4月2日(木):「ピンクムーン」の満月、 月探査ロケット打ち上げ
4月の満月は、北米先住民の農事暦で「ピンクムーン」と呼ばれる。満月の瞬間「望」は日本時間午前11時12分に訪れるが、最大の見ごろは月の出の瞬間だ。日本各地では日の入り約15~20分後に満月が昇ってくる。東の地平線/水平線から姿を現す丸い月は、地球の大気によって青い光が散乱して私たちの目に届かなくなるため、オレンジ色や赤銅色に染まって見えるかもしれない。
この日は、NASA主導の有人月探査計画「アルテミスII」のロケット打ち上げられる日でもある。1972年に終了したアポロ計画以来、半世紀ぶりの有人月探査ミッションだ。宇宙飛行士4人が乗り組む宇宙船「オリオン」は大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」に搭載され、米東部夏時間(EDT)4月1日午後6時24分(日本時間2日午前7時24分)から4時間後までの時間枠で打ち上げを予定している。
奇しくも、ケネディ宇宙センターのある米フロリダ州オーランドでは、月の出の時刻が午後7時36分頃となっている。満月と宇宙飛行士を乗せたロケットの共演も、もしかしたら拝めるかもしれない。
4月2日(木)~3日(金):月とスピカが接近
2夜にわたり、丸い月がおとめ座の1等星スピカと共演する。満月は2日だが、翌3日の月も私たちの目にはほとんど満月と同じに見える。
ピンクムーンの満月とスピカは宵の空を共に昇り、夜が深まるにつれ、翌3日の明け方にかけてどんどん接近していく。3日の宵もこの2天体は並んで夜空を旅する。地球から約250光年先にあるスピカは、実は2つの巨大な青白い恒星が4日周期で互いを公転している連星系で、その合計光度は太陽の1万倍以上と非常に強い。
空が晴れていれば、日の入り約1時間後に西の空にも目を向けて、地平線間際に明るく輝く「宵の明星」の金星を探してみよう。



