仕事で思うように進まなかったときや、なんとなくイライラが続く日。つい手が伸びてしまうものは何か。そんな日常の行動に焦点を当てた調査結果が発表された。
オンラインカウンセリングサービス「Kimochi」を運営する株式会社rementalが実施した「ストレスと食行動に関する意識調査」だ。
【調査概要】
調査期間:2026年1月
調査機関(調査主体):株式会社remental
調査対象:20代~50代以上の男女
有効回答数(サンプル数):429名
甘いものが圧倒的1位、約3人に2人が選択
ストレスが溜まると食べたくなるものとして、もっとも多かったのは「甘いもの」で、全体の多くを占めた。次いで「ジャンクフード」「しょっぱいもの」「お酒」と続く。

ストレス時に求められる食べ物は、「甘味系」「しょっぱい系」「ガッツリ系」「刺激系」の4つに大別される。中でも甘いものが突出した結果となった。また、「何も食べたくない」という回答も一定数見られ、食欲の変化そのものがストレス状態のひとつの表れであることが示されている。
男女で分かれるストレス時の選択
性別で見ると、「甘いもの」は女性が7割を超え、男性を大きく上回った。一方、「お酒」は男性で上位に入り、女性との差が見られる。女性は「辛いもの」の割合も高く、味覚の刺激によって発散する傾向があるのに対し、男性は「肉料理」の割合が高く、しっかり食べることでストレスを処理する傾向が見られた。

年代で変わるストレス対処のスタイル
年代別では、すべての年代で「甘いもの」が1位となったものの、2位以下には違いが見られた。

20代では「ジャンクフード」が上位に入り、手軽に入手できる食事に偏る傾向がある。一方、40代以上では「お酒」が上位となり、食事から飲酒へとストレス対処の手段が移行している。また、50代以上では「特に変わらない」という回答も上位に入り、ストレス時でも食行動に大きな変化がない層が存在することが示された。
職業とストレスレベルで見る違い
職業別では、専業主婦・主夫やパート・アルバイトで「甘いもの」の割合が高く、会社員よりも高い傾向が見られた。さらにストレスレベル別では、ジャンクフードはストレスが高い人で割合が高く、お酒も高い水準にあった。

ストレスと甘いものの関係
rementalによると、甘いものが選ばれる背景には、糖分の摂取によって脳内でセロトニンの分泌が促され、一時的に気分が安定する作用があるとされている。ストレス時に甘いものを求めるのは、心を落ち着かせようとする自然な反応だという。
一方で、この効果はあくまで一時的なものであり、糖分の過剰摂取は血糖値の急激な変動を招き、不調につながる可能性もある。また、ストレス時に食べる行為そのものは問題ではないが、「食べ過ぎ」や「食べた後の罪悪感」が新たなストレスにつながる点には注意が必要だとしている。
セロトニンや刺激を脳が求めるのならば、散歩や入浴など代替の行動を心がけてみるのもいい。しかし、そうはわかっていてもついつい手が伸びるのが甘いものやお酒。せめて量のコントロールをしていきたいものだ。



