ドナルド・トランプ大統領は米国時間3月30日、ホルムズ海峡開放の合意が早期に達成されない場合、イランの発電所、油井、カーグ島、その他の重要インフラを破壊すると警告した。
トランプはトゥルース・ソーシャルへの投稿で、米国はイランと「真剣な協議」を行っており「大きな進展があった」と主張した。その一方で、ホルムズ海峡開放の合意が早急になされなければ、イランのエネルギー施設や油井、そして極めて重要な拠点であるカーグ島を「爆破し、完全に消し去る」と警告した。
また、トランプはイランの海水淡水化プラントもこうした攻撃の標的になると付け加えた。
彼は、米軍がイランの重要インフラを「あえて」まだ「手をつけていない」と主張した。もし実行に移せば、それは過去47年間にイラン政権によって殺害された「多くの米軍兵士やその他の人々のための報復」になると述べた。
この投稿は、イラン政府の指導部を「非常に合理的」と評した29日夜の発言に続くものだ。
またトランプは、今週イランが20隻のタンカーにホルムズ海峡の通航を認めたことについて、自身の政権に対する「敬意の印」であると自身の功績を誇った。
「カーグ島を占領するかもしれないし、そうしないかもしれない」
29日のフィナンシャル・タイムズとのインタビューで、トランプはイランの石油輸出の約90%を担うペルシャ湾の小島、カーグ島を米軍が占領することについて議論していると述べた。「カーグ島を占領するかもしれないし、そうしないかもしれない。選択肢はたくさんある」とした上で、占領すれば米軍が「しばらくそこに留まる」必要があることを認めた。
しかし、その軍事的リスクについては「彼らに防衛能力があるとは思えない。極めて容易に占領できるだろう」と過小評価した。このインタビューの中でトランプは、イランの「体制転換」はすでに完了したと再び述べ、「非常にプロフェッショナル」な「全く別のグループ」と交渉していると語った。
トランプはこれまで地上侵攻の計画を否定してきたが、ワシントン・ポストは国防総省が地上作戦を検討中であると報じている。一方、マルコ・ルビオ国務長官は27日、記者団に対し、イランのドローンやミサイルを破壊するという目標は「予定より早く進んでいる」と述べ、「地上部隊を一切使わずに達成できる」と強調していた。
イランは、トランプの和平案に対してどう応じているのか
29日、トランプは大統領専用機エアフォース・ワンの機内で、同政権が提示した15項目の和平案に触れ、イランが「大半の項目」に合意したと主張した。しかし30日、イラン外務省のイスマイル・バゲイ報道官は、米国が提示した和平案は「概して過剰で、非現実的かつ不合理だ」と反論した。この提案にはイランの核開発放棄が含まれているとされる。バゲイはまた、イラン政府と米国政府との間で直接的な交渉は行われておらず、すべてのやり取りは仲介者を通じて行われていると主張した。
29日、イラン指導者らは米国による地上侵攻計画を批判し、事態の悪化を警告した。モハンマドバゲル・ガリバフ国会議長は、イラン軍は米軍による地上侵攻を「待ち構えている」と述べ、そうなれば「彼らを火だるまにし、その地域のパートナーたちを永遠に罰するだろう」と警告した。



