ロシア政府は米国時間3月30日、「人道的」任務の一環として10万トンの原油を積んだ同国のタンカーがキューバに到着したと発表した。これにより、キューバのエネルギー危機が一部緩和される可能性がある。同国に対しては、今年初めにドナルド・トランプ大統領が実質的な石油封鎖を命じていた。
ロシア運輸省の言葉を引用した国営通信社RIAノーボスチの報道によると、タンカー「アナトリー・コロドキン」は10万トンの原油を積載し、キューバ北部マタンサスの港に到着した。
同省は、これは過去1カ月にわたり深刻な石油不足に直面するキューバへの「人道支援」であると述べ、現在「港での荷揚げを待っている」状態だとした。
このロシア産原油の到着がすぐにキューバのエネルギー危機を解消する可能性は低い。精製には数週間かかる見込みであり、今後も同様の輸送が行われるかどうかは不明だからだ。
トランプは29日、大統領専用機エアフォース・ワンの機内で記者団に対し、ロシアによるキューバへの石油提供について問われ、次のように答えた。「彼らも生き延びなければならないのだから、誰かがそこに船1隻分の石油を運ぶのは気にならない(中略)今キューバに石油を送りたい国があるなら問題ないと伝えてある」。この輸送がロシアのウラジーミル・プーチン大統領を利すると思うかとの問いには、「なぜだ? 彼は船1隻分の石油を失うだけだ。ただそれだけのことだ。構わない」と一蹴した。さらに、「何らかのインパクトを与えることはないだろう。キューバは終わっている。彼らはひどい体制であり、極めて悪質で腐敗した指導部を持っている。船1隻分の石油が届こうが届くまいが、どうでもいいことだ」と付け加えた。



