北米

2026.03.31 07:30

トランプ、イランの「体制転換は完了」と主張──カーグ島占領を引き続き示唆

Nathan Howard/Getty Images

Nathan Howard/Getty Images

ドナルド・トランプ大統領は米国時間3月29日夜、大統領専用機エアフォース・ワンの機内で記者団に対し、イランの体制転換はすでに完了したとの認識を示した。また、現在の同国の指導者らを「非常に合理的」と評した。この発言は、彼がイランの石油輸出拠点であるカーグ島を占拠し、石油を奪うという考えを示した直後に行われた。

トランプは、「すでに見ればわかる通り、我々は体制転換を実現した。以前の体制は壊滅し、破壊され、彼らは全員死んだからだ」と述べた。

彼は、米国とイスラエルによる攻撃によって「次に立ち上がった体制も(中略)ほぼ壊滅した」と主張した。その上で、「今我々が相手にしている第3の体制は、これまで誰も付き合ったことのないような人々だ(中略)率直に言って、彼らは非常に合理的だ」と付け加えた。

さらにトランプは、「彼らとは合意に達すると思う。ほぼ確信しているが、そうならない可能性もある」と語った。

イラン政府に提示した15項目の和平案について問われた際、トランプは「彼らはほとんどの項目を受け入れた(中略)我々はあと数件、別の要求を追加するつもりだ」と主張した。しかし、イラン政府はこの提案を公に拒絶しており、独自の5項目を提示している。

また、トランプはイランがホルムズ海峡の通航をさらに20隻許可したことについて、これが自身の功績であると強調した。「彼らは貢ぎ物として、正確にどう言えばいいかはわからないが、敬意の印として、石油を積んだ20隻の大きな船がホルムズ海峡を通過するのを認めたのだと思う」。

「正直に言えば、私の一番の好みはイランの石油を奪うことだ」

交渉が順調であるというトランプのコメントは、同日にフィナンシャル・タイムズが掲載したインタビューの直後に出された。同紙に対しトランプは、「正直に言えば、私の一番の好みはイランの石油を奪うことだ。だが米国の愚かな連中が『なぜそんなことをするのか?』と言ってくる。彼らは愚か者だ」と語っている。イランの石油資源を奪うためには、ペルシャ湾奥に位置する同国最大の石油輸出拠点、カーグ島を占領する必要がある。トランプは同紙に対し「カーグ島を占領するかもしれないし、そうしないかもしれない。選択肢はたくさんある」と述べつつ、占領するためには米軍を「しばらくの間」駐留させる必要があることも認めた。

原油価格への影響

紛争長期化への懸念から、30日の世界の原油価格は再び上昇した。国際原油指標の北海ブレント先物は、前週末の終値から2.57%超上昇し、1バレルあたり115.50ドルに達した。

イランから濃縮ウランを運び出す軍事作戦を検討

エアフォース・ワンの機内で、トランプは記者団に対し、イランが「核兵器を放棄」し、米国に「核の塵」を引き渡すだろうと主張した。この言葉は、おそらくイランの濃縮ウランの在庫を指したものだ。ウォール・ストリート・ジャーナルは29日夜、トランプが同国から約1000ポンド(約453キログラム)の濃縮ウランを運び出すための軍事作戦を検討していると報じた。同紙によれば、トランプはまだ最終決定を下しておらず、このリスクの高い任務における「危険性を慎重に見極めている」という。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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