教育

2026.03.31 01:19

取り残される男子たち──教育現場で何が起きているのか

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ブライアン・D・サリバンはサウスケント・スクールの校長を務める教育者であり、元金融業界の幹部。生徒の全人的な成長に注力している。

教育を取り巻く状況は、ここ数十年で大きく変化した。女性は現在、学士号全体の約60%を取得しており、わずか一世代前と比べれば驚くべき転換である。

この進展は重要な節目である一方で、教育トレンドが将来の労働力やリーダー層のパイプラインをどう形づくるのか、より広い問いも投げかける。高等教育におけるジェンダーバランスが変化するなかで、働き盛りの男性の労働参加率は着実に低下してきた。1969年には、25〜54歳の男性の約96%が就業しているか、就職活動をしていた。過去10年では、その数字は89%前後まで下がっている。

ビジネスリーダーにとって、この傾向は深刻な懸念材料となるはずだ。いま学校から離脱していく男子は、将来の経済から欠け落ちる労働者、起業家、リーダーになり得る。男子校の校長として、この力学が目の前で展開するのをこの10年見てきた。構造、挑戦、目的が与えられたときに男子が伸びる姿も見てきた。一方で、学習環境が彼らの発達のあり方を理解していないとき、関与を失っていく様子も見てきた。

知的に有能で、情緒的に安定し、倫理観に動かされる男性を育てたいのであれば、男子の教育をどう設計するかを再考しなければならない。学問的厳密さは重要だ。しかし、人間関係の深さも同じくらい重要である。

成績の背後にある見えにくい要因

教育は共感から始めなければならない。男子は管理すべき問題ではない。形成すべき人格なのだ。教室に入ってくる生徒は、成績表以上のものを抱えている。表面下には、不安、家庭からのプレッシャー、喪失、野心、アイデンティティの問いがある。従来の指標では捉えきれない力が働いているのだ。

以前、「自分は文章が得意ではない」と確信している生徒と関わったことがある。何年も前に教師が何気なくそう言い、そのラベルが貼り付いてしまったのだ。彼は長年、教室でリスクを取ることを避け続けた。メンターの伴走と辛抱強いコーチングによって、最終的には自分がかなりうまく書けることに気づいた。だが、それにはラベルの向こう側を見る人が必要だった。

こうした経験は珍しくない。男子は困難を黙って消化しがちである。無関心や反抗は、不安や不安定さを覆い隠すことがある。だからこそ、効果的な教育は「この生徒の何が悪いのか?」から「この生徒を形づくったものは何か?」へと問いを移す。

この洞察は、強い組織を築いたことのある人なら誰にでも響くはずだ。優れた企業は、パフォーマンスが単なる数字の問題ではないことを理解している。文化、メンタリング、リーダー育成の問題である。学校も同じ発想を持つべきだ。

研究は実際に何を示しているのか

男子教育をめぐる議論は、しばしば1つの問いに行き着く。男女別学は、より良い成果をもたらすのか。研究は、単純ではない答えを提示している。

Psychological Bulletinに掲載された広く引用されるメタ分析では、21カ国、約160万人の生徒を含む184件の研究が検討された。統制されていない研究では、別学に控えめな優位性が見られることもあるが、厳密に統制した比較ではその利点の大半が消えることが示された。

実際、ScienceDailyに掲載された批判的検討も同様の結論に至り、性別で分ける教育がジェンダー・ステレオタイプの受容を高める可能性すらあると警告している。ほかの研究でも、社会経済的要因を考慮すると、多くの見かけ上の成績差が消えることが示されている。

要するに、別学は万能の学力向上策ではない。だが、この結論はより興味深い問いを見落としているとも思う。文脈によって結果が大きく異なるのなら、真の変数は性別分離そのものではなく、学習環境がどれほど意図的に設計されているかではないか。ここに、強い教育リーダーシップの役割がある。

メンタルヘルスという次元

影響は学業にとどまらない。男性は女性のおよそ4倍の率で自死している。男性はまた、メンタルヘルスの治療を求める可能性も著しく低い。

こうした憂慮すべき傾向は、男子の教育格差の拡大が、長期的に深刻な経済的・社会的帰結を伴うことを示唆する。男子が学業面で関与を失い、感情面で苦しんでいるのなら、所属感とアイデンティティ形成は、二次的関心事ではなく教育の中心課題にならなければならない。

リーダーシップの実験室としての学校

別学をイデオロギーの論争として扱うのではなく、特定の学校を学びの実験室として捉えるべきだと思う。よく設計された環境は、メンタリング、リテラシー支援、規律あるルーティン、リーダー育成、感情知性のトレーニングといった組み合わせを検証できる。

それらの実践は、成果を上げる企業がすでに重視していることと重なる。最も成功している組織の多くがメンター育成のパイプライン、リーダーシップ・コーチング、文化づくりに大きく投資するのは、それらの力がパフォーマンスを形づくると知っているからだ。同様に、学校が同じ要素を意図的に育むことで、男子が生産的で幸福な市民となるのに役立つ特性を伸ばせる。

卒業生が教育を振り返るとき、テストの点数から語り始めることはほとんどない。挑戦を促してくれたメンター、リーダーシップを期待したコミュニティ、自分のことを理解してくれる環境について語る。こうした経験は、職場で深く求められる資質を生む。主体性、レジリエンス、協働、コミュニケーション、共感、倫理的判断である。

研究は、男子校が自動的により良い結果を生むといった包括的な主張を支持しない。だが、重要な点を示している。構造、文化、メンタリング、期待は決定的に重要である。そして、男子のために意図的に構成されたとき、これらの変数がどう相互作用するのかについて、まだ学ぶべきことは多い。

リーダーシップへの課題

教育者、政策担当者、教育投資家にとって、教訓は明白だ。

男子の成果を改善するには、意図的な設計が必要になる:

• メンタリングが豊富な学習環境

• 思春期の発達に精通した教員

• 責任感を育むリーダーシップ機会

• 支援を求めることをスティグマ化せず、当たり前にする文化

これらは単なる学術改革ではない。次世代の高い成果を上げる働き手、イノベーター、リーダーへの投資である。

今日の男子をめぐる語りは、しばしば暗い。だが、絶望は戦略ではない。本当の問いは、意図的に設計された環境が、男子を有能で地に足のついた男性へと育てるのにどう役立つのかを、率直に、徹底的に検証する意思があるのかどうかである。

forbes.com 原文

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