サイエンス

2026.03.30 23:03

拡散するFacebookのプライバシー警告は「気候ゾンビ理論」に似ている

MMollaretti - stock.adobe.com

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Metaが運営するFacebookを利用しているなら、目にしたことがあるはずだ。Meta、Facebook、個人データの使用に関する免責事項を友人がシェアしている投稿である。このデマは何年も前から存在するが、最近また再燃しているようだ。気候科学者である私にとって、これは長年目にしてきた「気候ゾンビ理論」を想起させる。

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デマを検証する

「Facebookは再び、MetaやAIに個人データを使用する『許可』を与えないと宣言する同じ文章をシェアするユーザーで溢れている。このような投稿が拡散されるのは初めてではないが、依然としてデマである」と、フィリピン・スター紙でアイエ・リクシは記している。同氏はさらにこう続けた。「3月初旬以降、ユーザーは2種類のコピペ文を共有している。どちらも、この長文をフィードに投稿しなければ、プラットフォームがプロフィールの写真や情報を使用するとFacebookユーザーに警告する内容だ」。同氏はまた、あるバージョン(私も見たことがある)が有名な報道機関を引用していることも指摘した。「投稿コンテンツをMetaに所有されないためには定型文をコピペしなければならないという繰り返し登場する警告は、今回も復活したが、依然として虚偽である」と、元ニューヨーク・タイムズ記者のアンドリュー・レブキンは同プラットフォームで投稿した

リクシの記事ではFacebookのポリシーについて詳しく説明されており、ぜひ丹念に読んでほしい。また、ソーシャルメディアインフルエンサーでコーチ兼ストラテジストのタニャ・スミスも、この拡散デマについて優れたオンライン解説を投稿しており、こちらも一見の価値がある。気候科学者として興味深いのは、このウイルス的拡散と気候ゾンビ理論にいくつかの類似点があることだ。

気候ゾンビ理論との類似点

気候ゾンビ理論とは何か。私のような科学者が常に耳にする気候に関する主張で、すでに説明され、反論され、対処されているにもかかわらず、ソーシャルメディア、ブログ、さらには一部のメディアでゾンビのように生き続けるものだ。例えば以下のようなものがある。

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  • 気候は常に自然に変化してきた。
  • 過去にはもっと暖かい時代があった。
  • 人間も二酸化炭素を排出している。
  • 気候変動は太陽活動の変化が原因だ。
  • 気候変動はでっち上げだ。
  • 1970年代には氷河期が来ると言っていた。
  • 今日は雪が降っているから、気候変動は現実ではない。

信じてほしいが、この手の主張はまだまだあり、私はすべて聞いてきた。これらに対処するウェブサイトも実際に存在する。

本当の懸念

「これは人々が騙されやすいという話ではない。こうした投稿をシェアする人は愚かなのではなく、心配しているのだ。そして正直なところ、その心配は理解できる」と、アリソン・マクソーリーはSubstackの投稿で指摘している。しかし、気候に関する言説にも同様のことが見られる。人々は懸念しているが、しばしば問題を自分の理解レベルに単純化してしまう。もう一つの傾向は確証バイアスだ。つまり、すでに信じていること、あるいは信じたいことを裏付ける情報を探し求めるのである。マクソーリーはこう続けた。「この投稿が完全に無視していることがある。Metaはすでにあなたのデータを持っている。新しいポリシーのせいではなく、登録時に同意した利用規約のためだ……ほとんど誰も読まないその同意書こそが、実際の法的文書なのである」。

この長年続く拡散デマの最新版では、気候変動否定派の世界で使われるもう一つの常套手段に気づいた。「信頼できる情報源」が情報にリンクされ、正当性を与えているのだ。しかし多くの場合、その情報源は専門家として認められた人物ではなく、情報が文脈から切り離されている可能性もある。Metaのデマでは、人気の週末ニュース番組で報じられたと主張されている。そのような事実があった証拠はないが、人々は盲目的にその投稿をシェアしてしまう。これは気象学でも同様の現象が見られる。ソーシャルメディア上の自称気象予報士たちは、2週間先の非現実的な暴風雪やハリケーンの予報を投稿し、人々は何の文脈確認も情報の検証もせずに「シェア」をクリックする。

拡散投稿や陰謀論には、一定の集団的あるいは「集団思考」的な動機が関連している。私は以前、なぜ人々が陰謀論にしがみつくのかについて書いたことがある。それは多くの場合、何かを説明できない状況、自分のコントロールが及ばないという不安、あるいは結果への恐怖と結びついている。気候変動、パンデミック、ワクチン、ソーシャルメディア上のプライバシー問題、すべてがまさにそれに当てはまる。マクソーリーの「Safe Online Futures」プラットフォームでは、懸念がある場合に実際にできることがいくつか紹介されている。プライバシー設定の調整、広告設定の変更、生成AI学習データのコントロール変更などだ。

forbes.com 原文

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