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2026.03.31 07:00

カタール減産が引き起こすLNG市場の構造的変化 米国の増産には限界、「需要破壊」も現実味

カタール北部ラスラファンにある世界最大の液化天然ガス(LNG)輸出施設。1996年撮影(Barry Iverson/Getty Images)

世界最大のLNG輸出国である米国が市場を支えるとの期待もあるが、それもここへきてしぼみつつある。米国の天然ガス生産・液化能力はすでにフル稼働状態にあるからだ。

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同じ会合で登壇した米LNG大手シェニエール・エナジーのジャック・フスコCEOは、同社はすでにLNG生産能力の上限いっぱいで稼働していると説明した。「アジアのパートナーから『助けてほしい』という電話が相次いでいて、その応対に文字どおり忙殺されています」とも明かした。

現在、テキサス州コーパスクリスティにあるLNG施設の拡張を指揮しているフスコは、中東での危機とは別に米国のLNG輸出には「大きな成長の余地」があるとの見解も示した。

とはいえシェニエールや同業他社による米国でのLNG増産も、一夜にして「売り手市場」になった現状では短期的な安心材料になりそうにない。米国から欧州へ向かっていたLNGタンカーが、より高値を提示したアジアに行き先を変更したケースや、その逆の事例も確認されている。

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一方、LNGの「需要破壊」もかなり現実味のあるシナリオとして残る。アジアの新興経済国は労働時間の短縮や消費制限といった短期的な需要抑制策を講じるとともに、皮肉にも石炭や再生可能エネルギーの利用拡大に動いている。したがって、危機が長期化すれば供給と需要の双方に打撃を与え、LNG貿易の構造そのものを変えていく可能性がある。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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