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2026.03.30 09:00

イエメンのフーシ派反政府勢力、イスラエルにミサイル発射──イラン情勢の長期化懸念

フーシ派のヤヒヤ・サレー准将は米国時間3月28日、イスラエルに対する新たな軍事作戦を開始すると発表した(Photo by Handout/Houthi Media Center/Getty Images)

フーシ派のヤヒヤ・サレー准将は米国時間3月28日、イスラエルに対する新たな軍事作戦を開始すると発表した(Photo by Handout/Houthi Media Center/Getty Images)

米国時間3月28日、イランの支援を受けるフーシ派反政府勢力がイスラエルに向けてミサイルを発射した。戦争の新たなエスカレーションとなり、米国が当初想定していた終結時期をすでに超える見通しの戦争が、さらに長期化する恐れがある。

フーシ派は「イスラエル南部の機微な軍事拠点」に向けて弾道ミサイルを発射したと主張した。反政府勢力のアル・マシーラTVで28日、フーシ派のヤヒヤ・サレー准将が述べたと、複数のメディアが報じている

これに対してイスラエル軍は28日、フーシ派の拠点であるイエメンから発射されたミサイルをIDF(イスラエル国防軍)が迎撃したとXの公式アカウントで発表した

今回の攻撃は、マルコ・ルビオ国務長官が27日、記者団に対し戦争はさらに数週間続く可能性があると述べた直後に起きた。トランプ政権が当初予測していた「4〜6週間の戦争」という見通しを超えて長期化する可能性が示された形だ。

アクシオスは協議に詳しい匿名の情報筋3人の話として、27日のG7首脳との会合で、ルビオが戦争はさらに2〜4週間続く可能性が高いと伝えたと報じている

フーシ派とは何か

イランの支援を受けるシーア派民兵組織は1990年代に台頭し、長年にわたりイエメン政府と戦闘状態にある。2014年には首都サヌアを制圧した。同組織は、イランがいうところの「抵抗の枢軸」の一員であり、イエメン、シリア、レバノン、ガザ、イラクにまたがるスンニ派およびシーア派のイスラム武装組織ネットワークに属する。フーシ派は2023年10月7日の攻撃後、イスラエルとの戦争でハマスに同調し、紅海で一連の海上攻撃を実施した。米国はこの紛争でフーシ派に対し数千回の反撃を行い、2025年にはフーシ派と停戦に合意した。

フーシ派の攻撃は戦況をどう複雑にするか

フーシ派が紅海での船舶攻撃という戦略を再開した場合、ホルムズ海峡の閉鎖ですでに逼迫している世界の海上輸送がさらに混乱する可能性がある。イスラエル・ハマス戦争におけるフーシ派の攻撃が最も激しかった時期、船舶は紅海を避けるために高額な迂回を余儀なくされた。フーシ派は当初、イスラエルと関係する船舶を標的にするとしていたが、攻撃は十数カ国以上に関連する船舶にまで及んだ。

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