マーケティング

2026.03.29 03:13

AIはSNSマーケターの仕事を奪わない、だが「構造なきマーケティング」は淘汰される

stock.adobe.com

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アショット・バルセギャン、AB Media USA創業者兼CEO

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正直に言おう。

人工知能(AI)ツールがマーケティングの世界に一気に押し寄せ始めたとき、私は懐疑的だった。毎週のように、バイラルコンテンツ、自動エンゲージメント、「10倍成長」を約束する新しいプラットフォームが現れた。

ビジネスにおいて、私は誇大宣伝には注意するよう学んできた。

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だが、一蹴する代わりに、試してみることにした。理論としてではない。ウェビナーを通してでもない。実際のワークフローで、本物のチームとともに、本物のキャンペーンで。

そして、そこで分かったことがある。

AIはソーシャルメディアマーケターを置き換えているのではない。構造があるのは誰で、ないのは誰かをあぶり出しているのだ。

AIは強いチームをより速くし、弱いチームを可視化する

コンテンツの企画と制作にAIツールを組み込み始めると、構造化されたチームと、そうでないチームの差は、ほとんど即座に明らかになった。

明確なブランドボイス、定義されたターゲットオーディエンス、整理されたコンテンツシステムを持つチームは、AIを使ってより速く、より賢く動けた。

一方、明確さを欠くチームは、コンテンツ量は増えたが、コンテンツの質は上がらなかった。

AIはキャプションを一日中生成できる。だが、ポジショニングが曖昧なら、混乱を大規模に増幅させるだけである。

これが最初の大きな学びだった。AIは戦略をつくるのではない。すでに存在しているものを増幅する。

コンテンツ制作は、もはや最も難しい部分ではない

数年前まで、ソーシャルメディアで一貫したコンテンツを制作するには、かなりの時間と人手が必要だった。ブレインストーミング、下書き、編集、修正、再利用。

今日では、AIツールが次のことを可能にしている。

• 数秒でキャプションのバリエーションを下書きする

• 動画のフック案を提案する

• 長文コンテンツを短い投稿に要約する

• ビジュアルのコンセプトを生成する

これは状況を一変させる。

しかし、多くの人が誤解している点がある。

もはやスピードは競争優位ではない。センスこそが競争優位だ。

誰もが素早くコンテンツを生成できるようになると、最も重要になるのは次の点である。

• 感情知性

• ブランドの一貫性

• 戦略との整合

• トレンドに「ノー」と言うべきタイミングを知ること

AIは制作を加速させる。判断を置き換えるものではない。

データに関する議論が、ようやく賢くなり始めた

AIが本当に私を感心させた領域の1つが、分析である。

パフォーマンス指標を手作業で確認する代わりに、AI搭載ツールは今、次の特定を支援してくれる。

• エンゲージメントのパターン

• 動画の離脱ポイント

• 最適な投稿時間帯

• コンテンツ疲れの兆候

これにより、チーム内の会話が変わった。

意見を戦わせる代わりに、パターンを議論するようになった。何が効くかを推測する代わりに、より速くテストし、磨き込めるようになった。

ただし私は常にチームにこう念を押している。データは意思決定の材料にはなるが、意思決定そのものをするわけではない。

長期的なブランド構築には、直感とリーダーの視点が依然として必要だ。

誰も語らないリスク:人間の声が失われること

すぐに気づいたことがある。

AI生成の文章に頼りすぎると、すべてが同じように聞こえ始める。

完璧な文法。整った構成。無難なトーン。

そして、完全に記憶に残らない。

ソーシャルメディアは感情的だ。不完全だ。人間的だ。

私たちのコンテンツの中でも最も成果が高かったものは、最も洗練されていたものではなく、最も本物だった。

AIは下書きを支援できる。だが、公開前には誰かが必ずこう問いかけなければならない。

• これは本物らしく感じるか?

• 人間が本当にこう言うだろうか?

• これは私たちの価値観を反映しているか?

テクノロジーは声を強化すべきであり、消し去るべきではない。

AIはコストを下げたが、責任を増やした

確かに、AIは制作時間を短縮する。確かに、効率を高める。

だが同時に、期待値も引き上げる。

コンテンツが作りやすくなると、オーディエンスは次を期待する。

• より高い品質

• より良いストーリーテリング

• より高いパーソナライゼーション

AIは小さなチームでも、大きなチームのように機能することを可能にする。それは強力だ。だが、平均的なコンテンツは生き残れないことも意味する。

ハードルは下がるのではなく、上がっている。

いまリーダーが注力すべきこと

私の経験から言えば、企業は3つのことに注力すべきだ。

1. 自動化の前に構造を築く。明確なワークフローと定義された役割は、ツール以上に重要である。

2. ソフトウェアを買うだけでなく、チームを訓練する。AIが力を発揮するのは、人がプロンプトを作り、出力を磨き、解釈できるときだけだ。

3. ブランドアイデンティティを徹底的に守る。自動化が進むほど、差別化はリーダーシップの優先事項になる。

AIは戦略ではない。アシスタントである。

非常に効率的なアシスタントではあるが、それでもアシスタントにすぎない。

いまの私の見方

ソーシャルメディアマーケティングでAIを徹底的に試した結果、私はそれを脅威とは見ていない。フィルターだと見ている。

それは次をふるい落とす。

• 無秩序

• 弱いポジショニング

• 明確さの欠如

そして次を報いる。

• 仕組み

• 創造性

• リーダーシップ

ソーシャルメディアマーケティングの未来が、完全に自動化されることはない。

テクノロジーと人間心理の双方を理解するリーダーによって、知的に増強されていくのだ。

結局のところ、勝つブランドは最も多くのAIを使うブランドではない。

規律をもってAIを使うブランドである。

forbes.com 原文

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