マレーシアの国営投資会社ペルモダラン・ナショナル(PNB)は、資産10億ドル以上の富豪(ビリオネア)であるジェフリー・チア氏の旗艦企業サンウェイによる建設会社IJMコープへの110億リンギット(28億ドル)の買収提案を拒否した。IJMの取締役会は既に株主に対し、この提案の拒否を勧告していた。
IJMの第2位株主で13.5%の株式を保有するPNBは、サンウェイが提示した1株当たり3.15リンギットという価格がIJM株の本質的価値と比較して低すぎると判断したと、ベルナマ通信が月曜日遅くに報じた。PNBの声明を引用したものだ。同投資会社はまた、IJM株の長期的な上昇余地を信じているという。
先週、IJMの独立アドバイザーであるM&Aセキュリティーズは、サンウェイが提示したIJM株1株当たり3.15リンギットという価格は、株式の推定適正価値に対して46.1%から51.4%の割引に相当すると指摘した。その後、同社の取締役会はIJMの株主に対し提案の拒否を勧告し、建設業界の巨大企業を創出しようとするサンウェイの計画に打撃を与えた。
この買収が実現すれば、総資産578億リンギットのグループが誕生し、マレーシア最大級の上場不動産・建設会社の1つとなるはずだった。規模は、実業家フランシス・ヨー氏が支配するYTLコープに次ぐものとなっただろう。
リアルタイムの純資産が50億ドルに達するチア氏は、マレーシア屈指の富豪の1人だ。過去50年間で、同氏はサンウェイを小規模なスズ採掘会社から、建設、教育、医療、インフラ、不動産事業を手がける大手コングロマリットへと成長させた。
同氏はサンウェイの建設・不動産事業を拡大しており、シンガポールでも展開している。同グループは最近、MCLランドを7億3900万シンガポールドル(5億7800万ドル)で買収することで合意した。グループの医療部門であるサンウェイ・ヘルスケアは、29億リンギットを調達した後、明日ブルサ・マレーシアで取引を開始する予定で、これはマレーシアでほぼ10年ぶりとなる最大規模の株式公開となる見通しだ。



