北米

2026.03.28 09:00

全米ガソリン価格が4ドル到達間近、原油価格は再び110ドル超へ上昇

Saqib Majeed/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

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全米のガソリン平均価格が1ガロンあたり4ドルを超える可能性が出てきた。ドナルド・トランプ大統領はイランの発電所への攻撃延期を発表したが、原油価格への懸念を鎮めるには至らず、国際原油指標は1バレルあたり110ドルを突破した。

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国際原油指標の北海ブレント先物はトランプが攻撃の10日間延期を発表した26日夜には約107ドルを推移していたが、米国記事執筆現在では110.72ドルまで上昇している。

ガスバディの石油分析責任者を務めるパトリック・デ・ハーンは、「一部の州で昨日から予想外の価格上昇が続いており、今朝の全米平均価格は1ガロンあたり4ドルに肉薄している」と述べ、ガソリン価格が3.994ドルまで達したことを報告した

トランプはトゥルース・ソーシャルへの投稿で、イラン政府の要請に応じる形で、主要発電所への攻撃期限を延長することに合意したと主張した。ただし、これはイランがホルムズ海峡を開放することを条件とした、交渉に向けた猶予期間であるとしている。

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当初、トランプによる最後通牒の期限は今週初めに設定されていたが、水面下でイランと交渉をしているとの理由で、23日には5日間の延長が発表されていた。なお、イラン側はこの交渉の事実を否定している。

23日の延期発表時と同様に、今回のトランプによる投稿の直後に原油価格は一時的に下落した。しかし、価格が約113ドルから99ドル以下の水準まで急落した23日と比べると、今回の下落幅は極めて小さく、短時間で再び上昇に転じた。

石油市場アナリストのロリー・ジョンソンはXへの投稿で、大きな価格変動が見られないのは、石油市場が「くだらない言動に対して麻痺し始めている」だめだと述べた。

トランプ、さらに10日間延長──新たな期限は4月6日午後8時

トランプは「エネルギー施設の破壊までの猶予を10日間延長し、2026年4月6日午後8時(東部標準時)をその期限とする」と述べた。また、イランとの交渉は継続中であり、「フェイクニュースを報じるメディアやその他の誤った報道とは逆で、非常にうまくいっている」と主張した。一方、イラン外相を含む同国当局者らは今週、両国間の交渉を否定しており、大統領の発言は市場操作であると非難していた。

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翻訳=江津拓哉

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