ニーズはどんどん高まっている。レウチュクは「2022年後半から2023年にかけて、初期の陣地の多くは浅すぎ、露出していることが明らかになりました」と説明する。「FPVドローンが広く使われるようになると、各旅団はより深い壕、より強固な上部防護、より有効な偽装を求めるようになりました。現在、わたしたちのもとには、上空からの攻撃から兵士や車両、医療班を守る『対ドローン用の巣』を構築するための装備の要請が数多く寄せられています。機械があれば十分な速さでこうした作業を進められます」
ウクライナの退役軍人で、前線部隊に掘削機を提供するための募金活動をソーシャルメディアで行っているコスチャンティン(コンスタンチン)・カリノウシキーは、X(旧ツイッター)への投稿で簡潔にこう説明している。ドイツ製のPzH2000自走榴弾砲は数千万ドルもする。それを防護された陣地に手作業で埋設するのは不可能に近く、掘削機を用いても数日かかる。それでも掘削機がなければ、この装備も乗員も無防備な状態に置かれる。
Many people don't really understand the size of the equipment Ukraine operates and why excavators are critical and what I am asking for your help with donating and sharing this message (donation link in the end)
— ✙ Constantine ✙ (@Teoyaomiquu) March 3, 2026
Here is an example of a PzH 2000 that was sent to me by a friend… pic.twitter.com/SB4wutAcso
カリノウシキーは別の投稿にこう記している。「ドローンで偵察や後送、補給、防御を行う代わりに、操縦士たちは凍った地面を掘ることに時間を費やさざるを得なくなっています。これは長くて疲弊する作業であり、適切な道具がなければ、作戦行動を行うための安全な陣地を築くことはほぼ不可能です」
速く掘らないといけないというプレッシャーは、ウクライナの季節的な地形によって一段と強まる。春の雨がドネツク州などの黒土に染み込むと、地面はウクライナ兵が「液体の土」と表現する状態に変わる。車両は動けなくなり、部隊は予測しやすいルートをとらざるを得なくなる。
最も効果的な築城は地下もしくは樹林帯の中につくられる。そこでは、上部の隠蔽物によってドローンの監視の目を遮ることができる。カリノウシキーが小型の掘削機の支援に注力しているのもそのためだ。小型の機械であれば、覆いになっている林冠を損なわずに木々の間で作業できる。


