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2026.04.02 08:15

経営者の妻の7割が夫の年収を知らないという衝撃の家計調査結果

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「経営者の妻」。文字だけで見ると裕福そうに見えるが、必ずしもそうとはいえないようだ。エヌエヌ生命保険株式会社が中小企業経営者の妻を対象にした調査では、夫の収入を「知らない」とする回答が多数を占めたことがわかった。一見すると「知らなくてもいいほど豊か」だからこその「知らない」状態と捉えることもできるが、その背景には経営者特有の事情や夫婦間の関係性が影響している可能性もありそうだ。

【調査概要】
調査主体:エヌエヌ生命保険株式会社
調査対象者:全国の中小企業経営者(※)の妻(20代以上、既婚)
(※)従業員300名未満の規模の会社経営者または従業員のいる自営業者
サンプルサイズ:251名(20代:14名、30代:28名、40代:35名、50代:65名、60代:72名、70代以上:37名)
調査年月:2026年1月1日~1月13日
調査手法:インターネット調査
実査委託先:楽天インサイト株式会社
・回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、各回答の合計が100%にならない場合がある。

夫の収入がわからない妻は約7割に

調査によると、夫の月収がどの程度か「わからない」と回答したのは70.5%にのぼった。また、現在の世帯月収についても68.9%が「わからない」としており、家計全体の収入像が把握されていないケースが多いことがわかる。

また「経済的に不安を感じているか」という問いには、4割近くの妻たちが「感じている」と回答。一方で、日常生活で節約していると答えた人は7割強にのぼる。不安を感じている人に限ると、そのうち8割強が節約していると回答しており、不安が具体的な行動に結びついている様子がうかがえる。つまり夫が経営者とはいえ、経済的には安心している人ばかりではないということだ。

 

調査では「夫の収入を知らない」その理由までは示されていないが、中小企業経営者の場合、収入は毎月一定ではなく、業績や資金繰りによって変動する。さらに、会社の資金と個人の生活費の境界が曖昧になりやすく、「月収」という形で把握しにくいこともあるのだろう。また、経営状況によっては「家族を不安にさせたくない」と収入や資産の詳細をあえて共有しないケースもあるのかもしれない。

節約は食費、余裕があれば旅行へ

日常的に節約している費用として最も多かったのは「食費」で、次いで「光熱費」「衣類費」と続いた。一方で、家計に余裕があればお金をかけたい項目としては「旅行・レジャー費」が最多で、「美容費」「食費」が続く結果となった。

個人収入と資産を持つ妻たち

妻自身の経済状況を見ると、個人収入がある人は7割弱、個人名義の資産を保有している人も約7割にのぼった。職業の内訳では、夫の会社に勤務している人が最も多く、自ら事業を行う人も存在している。

こうした結果からは、妻側も一定の収入や資産を持ち、家計の一部が個人単位で成り立っていることが見えてくる。そのため、夫の収入を細かく把握しなくても生活が成立している可能性がある。また、経営者の収入は変動が大きく、夫自身さえ説明が難しいケースも多いと考えられ、「聞いても明確にならない」ことが、結果として「夫の収入が共有されない状態」につながっているのかもしれない。

資産形成は「貯金中心」

資産形成について、すでに取り組んでいることとして最も多かったのは「普通預金」で、「定期預金」「NISA」が続いた。一方で、今後取り組みたいことについては「ない」「わからない」とする回答がともに最多となり、具体的な方向性が定まっていない状況もうかがえる。

次ページ > 資産形成への意識、共有もなされていない現状

文=福島はるみ

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