エヌビディアが年次開発者会議「GTC 2026」を米国時間3月16日に開幕する前から、インターネット上はすでにOpenClaw(オープンクロー)の話題で持ちきりだった。OpenClawはオープンソースの実行エンジンであり、ClaudeやChatGPTのようなAIモデルを、単なる対話ツールから、メール送信やカレンダー管理、デバイスやシステムをまたぐワークフローの実行までこなす自律型エージェントへと変える。
エヌビディアの創業者兼CEOであるジェンスン・フアンがSAPセンターのステージに立ったとき、彼を迎えたのはまさにそうした状況だった。彼のメッセージは明快だった。どの企業にもOpenClaw戦略が必要であり、エヌビディアにはそれを安全に実現する基盤がある、というものだ。
OpenClaw──GitHub史上最速級の伸び
OpenClawは2026年1月25日に公開された。オーストリアの開発者ピーター・シュタインベルガーが最初の版を作り、数週間のうちにGitHub史上でも最速級で伸びたオープンソース・リポジトリの1つとなった。これは、データをクラウド経由で流すことなく、ファイル整理、コード作成、ウェブ閲覧をこなせるAIエージェントである。
OpenClawの伸びを示す数字は驚異的だ。GitHubのスターは1週間足らずで10万件超。公開から48時間以内に2100超のAIエージェントが立ち上がった。200のコミュニティが自然発生的に生まれた。複数言語で1万件の投稿があった。史上最速級で成長したオープンソース・プロジェクトと見られており、しかもそれは、どの企業もガバナンス計画を整える前に起きた。
フアン、OpenClawを「パーソナルAIのOS」と位置づけ
フアンはGTCのステージでこの勢いを称え、OpenClawを「パーソナルAIのOS」だと位置づけた。WindowsがPC世代を定義したのと同じような存在だというわけである。エヌビディアがこれを開発したわけではない。だが、同社はこれを大きく前面に押し出した。



