アジア

2026.03.27 09:37

生産性向上の切り札はAI、中国が示す経済成長の新戦略

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今日、意見が分かれるトピックの中で、AI(人工知能)に匹敵するものはほとんどない。例えば、バーモント州選出のバーニー・サンダース上院議員は今週、AIデータセンターの建設を全米で一時停止するよう求めた。「データセンターのモラトリアム(一時停止)が必要だ」とサンダース氏はフェイスブックを通じて述べた。「一度立ち止まって深呼吸する必要がある。AIとロボット工学が、一握りの資産10億ドル以上の富豪(ビリオネア)だけでなく、私たち全員のために機能するようにしなければならない」。イーロン・マスク氏、ジェフ・ベゾス氏、ラリー・エリソン氏、マーク・ザッカーバーグ氏、ピーター・ティール氏らは、「AIで成功すれば」さらに裕福で強力になるだろうとサンダース氏は指摘し、モラトリアム支持により「ラッダイト(機械破壊主義者)、反イノベーション、反進歩、親中国派」とレッテルを貼られたと述べた。

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しかし、AIによる生産性と成長への恩恵を見出し、中国が正しい道を歩んでいると考える人々もいる。「人工知能で生産性の成長を実現すれば、それがより速い経済成長への秘訣となる。中国はそれを理解し、すでにそこに到達するための計画を持っている」と、JPモルガン・チェースで長年チーフ・グローバル・エコノミストを務め、現在はコンサルティング会社チャン・エコノミクスを率いるアンソニー・チャン氏は、金曜日にニューヨークの中国銀行で開催された会議で述べた。

「これは世界の他の国々も採用すべき計画だ」と、元ニューヨーク連邦準備銀行のエコノミストで、メリーランド大学で博士号を取得したチャン氏は付け加えた。

技術の進歩は、今月初めに北京で開催された重要会議で中国の指導者たちが採択した新たな5カ年計画の目標の一つだった。その目標の中で、中国は「スマート経済の新たな形態を創出し、量子技術、エンボディドAI(身体性AI)、ブレイン・コンピューター・インターフェース、6G技術などの未来産業を育成する」ことを目指していると、謝鋒駐米中国大使はビデオを通じてニューヨークの会議で語った。

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中国の今後5年間のGDP成長率目標4.5%は歴史的に見れば比較的低いものの、昨年の米国の2.1%増の2倍以上である。中国は「基本的に人工知能を経済全体の90%以上に統合する」ことを目指しているとチャン氏は述べた。「それを実行すれば、経済全体がはるかに効率的になり、生産性がはるかに速く向上する可能性がある」。

人口動態の見通しが明るくない中、生産性の成長は中国と米国の両国における生活水準にとって特に重要である。「中国でも米国でも人口増加が鈍化していることは疑いの余地がない」とチャン氏は述べ、経済拡大を維持するには全体的な生産性の向上が必要だと指摘した。

「ヨーロッパは人口の高齢化問題を抱えている。日本は人口増加の問題を抱えている。世界中の全ての国が生産性の成長に焦点を当てることができれば──そして人工知能は確実にそこに到達するための鍵の一つだが──中国が今後5年、10年、15年にわたって経済成長を支えることを期待しているのと同じように、世界経済の成長を高めることができるだろう」。

新進気鋭の中国のAI起業家たちは、今週発表された2026年版フォーブス世界長者番付で存在感を示した。中国からの新顔には、Z.aiの共同創業者兼会長である劉徳兵(リウ・ダービン)氏、MiniMaxの会長である閻俊傑(イエン・ジュンジエ)氏が含まれた。

forbes.com 原文

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