8割が恐れるペットの精神的ストレス
ペットとの避難生活で心配なことを複数回答で尋ねると、1位は「精神的ストレス」(78%)、2位「トイレ・排泄」(62%)、3位が「他の人・どうぶつとのトラブル」と「健康管理」(各57%)と続いた。物の備えが先行しがちな防災対策の中で、飼い主たちが実際に恐れているのは、ペットの心身の状態という事実が浮かび上がる。

動物種ごとに見ると、猫の飼い主では「迷子」への不安が高く、うさぎや鳥の飼い主では「温度・湿度管理」が上位に挙がった。犬と猫を前提に設計されがちな防災の想定では、すくい取れない不安も確実に存在している。
経験者だけが知っている備え
過去に避難を経験した人は全体の17%で、その経験者と未経験者の備え状況を比べると、差が際立つ項目がいくつかある。
タオル・ケア用品の確保率は経験者51%に対し未経験者40%、停電時の電源は42%対32%、ペットの写真は32%対22%と、いずれも10ポイント以上の開きがあった。動物を清潔に保つ、明かりを確保する、万一の迷子に備えて顔写真を手元に置くといった備えが、実体験を経て初めて優先事項となることを示している。

経験者と未経験者の間にある差は意識や愛情の違いではなく、「実際に経験したかどうか」という差に過ぎない。近隣の避難所がペットを受け入れているかどうか、受け入れ条件はどうなっているか、本当に必要なものは何か。そうした情報をあらかじめ調べておくことが、備えをもう一段階引き上げることにつながるのではないだろうか。
【調査概要】
調査期間:2025年10月31日〜11月14日
調査対象:アニコム損保のペット保険契約者 3655名
調査手法:インターネット調査
出典:アニコム損害保険株式会社「防災に関するアンケート」(2026年)


