ドナルド・トランプ大統領は米国時間3月25日、メタのマーク・ザッカーバーグ、オラクルのラリー・エリソン、エヌビディアのジェンスン・フアンらを、新たなAI諮問委員会のメンバーに指名した。第2次トランプ政権は、テック業界との極めて親密な関係を築き上げている。
複数の報道によると、トランプは25日、最大24人で構成される大統領科学技術諮問委員会(PCAST)のメンバーとして13人を任命した。
ザッカーバーグとデル・テクノロジーズ創業者のマイケル・デルは、ウォール・ストリート・ジャーナルに対し、同委員会への参加を認めている。
トランプは1月、PCASTを設置する大統領令に署名した。この命令によれば、同委員会は「科学、技術、教育、およびイノベーション政策に関する事項について大統領に助言する」役割を担う。
共同議長には、政権のAIおよび暗号資産責任者を務めるデービッド・サックスと、技術顧問のマイケル・クラツィオスが就任する予定だ。
トランプ政権は20日、議会に新たな立法枠組みを提示し、各州独自のルールに優先するAIの統一国家政策の確立を目指した。政権が達成を目指す目標の中には、「合法的な政治的表現や異議申し立てを沈黙させたり検閲したりするためにAIシステムが使用されるのを防ぐこと」が含まれている。トランプとその側近たちは、ソーシャルメディア企業が右派のコンテンツを不当に検閲していると繰り返し主張してきた。このテーマはAI諮問委員会を発表した際の大統領令でも言及されており、「真実の追求が(中略)ますますの脅威に晒されている」「真実を歪めるだけでなく、公衆の信頼を損なってきた」と述べられている。
第1次トランプ政権はソーシャルメディア企業と激しく対立し、シリコンバレーから敬遠されていたが、現在は状況が一変し、トランプとテック業界は密接な関係を構築している。
例えば、かつてトランプに「国民の敵」と呼ばれ、政治的敵対者を助けるために不当な検閲を行ったと非難されたフェイスブック(現メタ)のザッカーバーグは、その後トランプとの関係を完全に修復した。ザッカーバーグはトランプと繰り返し会談し、大統領就任に際し100万ドル(約1億6000万円)を寄付している。さらに元トランプ政権高官をメタのプレジデントとして雇用し、トランプの方針に沿った一連の政策変更を行ってきた。
同じくビリオネアのラリー・エリソンは長年のトランプの友人であり、トランプとCNNとの争いにおいても役割を果たしている。彼は息子のデービッド・エリソンが会長兼CEOを務めるパラマウントがCNNの親会社であるワーナー・ブラザース・ディスカバリーを買収するに際し、40億ドル(約6400億円)以上の資金拠出を確約した。また、ラリー・エリソンが率いるオラクルは、TikTokの米国事業を継続させるための政府との合意に基づき、同アプリの米国合弁事業の投資家グループにも加わっている。



