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2026.04.05 15:00

山口智子の音楽文化アーカイブ|山口智子×小山薫堂スペシャル対談(前編)

放送作家・脚本家の小山薫堂が経営する会員制ビストロ「blank」に、俳優の山口智子さんが訪れました。スペシャル対談第22回(前編)。

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小山薫堂(以下、小山)先日、横浜の「THE MOVEUM YOKOHAMA」を訪れて、山口さんがプロデューサーを務める「LISTEN. ONE MOMENT」を拝見しました。

山口智子(以下、山口)嬉しい!ありがとうございます。

小山:「LISTEN.」は、2010年から10年にわたって世界の音楽文化を映像として記録してきた、なかなか大掛かりなプロジェクトですが、そもそもなぜこのような企画が生まれたんですか。

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山口:ともに「LISTEN.」を制作している映像ディレクターのギャリー・バッサンを、薫堂さんもご存知ですよね?

小山:30年くらい前にお会いしています。

山口:私も彼とCM撮影で出会って以来、30年の付き合いです。ギャリーはバブル期の東京で映像を学んで、大人が遊び心いっぱいの面白い文化をつくっていた時代を見てきたから、昨今の世知辛い夢のない映像業界に対する疑問を持っていて。それで意気投合し、「だったら私たちで人と違う映像をつくろう!」と、世界をフィールドにした企画を始めた。その第一弾が「Letters 彼女の旅の物語」です。

小山:テレビでオンエアされたんですか。

山口:ケーブルTVです。3年間で6カ国を訪れました。旅する女性の視点で綴る「手紙」が発端となる、映画とドキュメンタリーが一緒になったような番組でした。

小山:どんな国を訪れましたか?

山口:スペインのガリシア地方、アメリカのニューオリンズ、チリ、アイルランド、トルコなど。その旅の経験から、音楽を入り口に世界を“体感”する「LISTEN.」の映像シリーズへと繋がったんです。

小山:音楽?

山口:さまざまな地を訪れて、やはりド直球で心に飛び込んでくるものは音楽! その国の言葉はわからなくても、風土と暮らしに育まれた歌やダンス、祭りや宴に出合うと、一瞬で人々と互いに心を通わすことができる。音楽は地球の共通語ですよね。地球のさまざまな色彩あふれる文化を、頭で理解するのではなく、リズムやメロディにどっぷり浸りながら“体感”したいなと。

小山:確かに「LISTEN.」には解説や説明がない。音楽そのものを感じることができますね。

山口:映像の権利を私とギャリーでもっていて、私たちの判断でさまざまなコラボへと繋げられるので、地球の美しい「今」を収めた10年分の映像の宝を生かす方法をいろいろと探っています。上映中の「LISTEN. ONE MOMENT」はイマーシブアートと融合した没入型映像ですが、今後は森や山や海へも飛び出して、自然や人の暮らしと融合した自由なエンターテイメントを目指したいですね。

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写真=金 洋秀

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