北米

2026.03.25 08:00

米軍がイランの「カーグ島」占拠を検討か、それに伴うリスクは?

Gallo Images/Orbital Horizon/Copernicus Sentinel Data 2024

カーグ島への侵攻はいつ行われるのか?

トランプがカーグ島の占領を決定した場合、作戦実行までに約1カ月の期間を置くとみられる。戦略に詳しい関係者がアクシオスに語ったところによれば、これは「さらなる攻撃でイラン側を弱体化させる」ためだという。ダン・ケイン統合参謀本部議長によると、米軍は13日にカーグ島にある90以上の標的を攻撃した。これには「防空システム、海軍基地、機雷の貯蔵および配備施設など、軍事専用インフラのすべて」が含まれていた。トランプはこの攻撃で同島の軍事施設を「完全に壊滅させた」としつつ、石油インフラには手を触れていないと述べた。ただし、「一言命じれば、パイプラインは消えてなくなる。再建には長い時間がかかるだろう」と警告している。ニューヨーク・タイムズが引用した元米軍指揮官らによると、地上部隊を派遣する前に、第82空挺師団と海兵隊が攻撃によって損傷した飛行場を補修する必要があるという。

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カーグ島の場所とその重要性

カーグ島はイラン沿岸から約15マイル(約24キロメートル)離れたペルシャ湾北部に位置するサンゴ礁の島で、その大きさはマンハッタンの約3分の1だ。約2万人が居住しており、そのほとんどが石油労働者である。この島はイランの石油輸出量の約90%を処理しており、主要な油田とつながる貯蔵施設やパイプラインが集まっている。ニューヨーク・タイムズによると、イラン石油省は島内で3つの主要なエネルギー拠点を運営しており、これには国内最大の精製所を所有するファラト・イラン・オイル・カンパニー(Falat Iran Oil Company)などが含まれる。また、カーグ・ペトロケミカル(Kharg Petrochemical)も同島に位置している。島には最大10隻の大型タンカーを収容できるドックがあり、そこからホルムズ海峡を経てアラビア海へ、そしてイラン産原油の約90%を購入する中国などへと運ばれる。

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翻訳=江津拓哉

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