暗号資産

2026.03.25 09:30

「今後5年間で約790億円」ビットコイン価格上昇の中、ブラックロックCEOが暗号資産の将来予測

Shutterstock.com

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ビットコイン価格は、2025年10月以降、暗号資産市場全体から合計で2兆ドル(約316兆円)超の価値を消し去った暴落の底から反発し、20%上昇して1ビットコインあたり7万1000ドルを超えた。ただし、新たなビットコイン価格の暴落が迫っているのではないかと懸念する向きもある。

そんな中、ブラックロックのラリー・フィンクCEOが、2030年までにビットコインと暗号資産が同社にとって5億ドル(約790億円)の収益源になり得るとの予測を示した

ブラックロックのラリー・フィンクCEO、「5年以内に約790億円の収益源になり得る」

ウォール街でも最も強気なビットコイン・暗号資産支持者の1人であるフィンクは、2026年の年次株主書簡において、暗号資産はブラックロックの他の高成長市場とともに「今後5年で」5億ドル(約790億円)の収益源になり得ると予測した

ブラックロックは、市場をリードする現物ビットコインETFを通じて、顧客のために約80万ビットコイン(550億ドル[約8.7兆円]相当)を運用している。暗号資産ニュースサイトCoinDeskの2025年11月報道によると、iShares Bitcoin Trust ETFから現在、年間手数料として推定約2億5000万ドル(約395億円)を得ているという。

また、ブラックロックの米ドル建て機関投資家向けファンド「Buidl」(BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund)は世界最大のトークン化ファンドとなっており、2025年は運用資産が20億ドル(約3160億円)を突破した。

フィンクは先の書簡の中で、「ブラックロックは、機関投資家クオリティのプロダクトをデジタル市場へ大規模に提供するうえで、すでに早期のリーダーシップを確立した。デジタル資産に関連する運用資産が約1500億ドル(約23.7兆円)に達する規模だ」と書いた。

「当社のトークン化トレジャリーファンドは世界最大のトークン化ファンドへと成長し、当社は650億ドル(約10.3兆円)のステーブルコイン準備金を管理している。これに加え、デジタル資産の上場投資商品が約800億ドル(約12.6兆円)ある。これらの事業基盤は、ここ数年のうちに構築してきたものであり、さらに当社の地位を高める機会を検討している」。

ブロックチェーン基盤のトークン化が、「金融システムの配管を更新し得る」と主張

フィンクは、資本主義について「機能している──ただし、十分な人々に恩恵が届いていない」と述べてきた。今回も、ブロックチェーン基盤のトークン化が、暗号資産企業や銀行が先を争って到達しようとしている巨大で未開拓の市場への扉を大きく開くと予測した。ここでいうトークン化とは、株式・債券・不動産などの伝統的資産をブロックチェーン基盤の売買可能なトークンへ転換できるという考え方だ。

フィンクは、トークン化によって投資へのアクセスを容易にすることで、「金融システムの配管を更新し得る」と主張。ブロックチェーン基盤のトークン化の普及を、1990年代のインターネットの急速な発展になぞらえた。

ジュニパー・リサーチのデータを引用しつつ、フィンクはこうも書いた。「世界人口の半分は、スマートフォンにデジタルウォレットを入れて持ち歩いている。もし同じデジタルウォレットで、支払いを送るのと同じくらい簡単に、長期で幅広い企業群に投資できるとしたらどうだろう」。

次ページ > 「デジタル化とトークン化に、十分なスピードで十分な投資を」

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