ヘルスケア

2026.03.28 13:15

紫外線カット効果が2.6倍に向上 メナードが開発したプラズマ技術の正体

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春分も過ぎ、紫外線対策も本格化する今日このごろ。高い紫外線防御性能と心地よい使用感を両立したUVケア製品を選びたいところだが、なかなか難しい課題だ。一般的に、紫外線を防ぐ力を高めるには成分の配合量を増やす必要があるが、それが肌への負担や白浮き、ベタつきといった不快感につながるケースも少なくない。こうした中、日本メナード化粧品が発表した「液面プラズマ分散技術」は、これまでのUVケア商品より、さらりと心地よい商品の開発に役立つという。

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従来のUVケア製品、特に水性製剤において、紫外線防御剤として広く用いられる「微粒子酸化チタン」は、水中で凝集しやすく均一に分散させることが難しかった。粒子が固まってしまうと、肌に塗布した際に隙間が生じ、紫外線の遮蔽効率が低下してしまう。また、この凝集を防ぐために分散剤(界面活性剤など)を用いるのが一般的だが、それが使用感の悪化を招く要因となっていた。

メナードが名古屋市工業研究所と共同で開発した新技術は、液体表面にプラズマを発生させることでこの問題を解決することがわかった。プラズマ放電のエネルギーによって粉体の凝集体を物理的に解砕し、さらに粒子表面の電気的性質を変化させ、粒子同士が反発し合う状態を作り出す。これにより、分散剤を使用せずとも、粉体が水中で細かく均一に分散した状態を維持することが可能となった。

粒子が高分散状態になることで、紫外線を効率的に反射・散乱できるようになり、従来の分散方法と比較して紫外線遮蔽効果は約2.6倍に向上。つまり、同じ量の防御成分であっても、格段に高い防御力を発揮できる。また、可視光の透過率も高まるため、微粒子酸化チタン特有の白浮きや粉っぽさが抑えられ、より透明感のある仕上がりが可能とされている。

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さらに注目すべきは、この分散状態が幅広いpH領域で安定している点である。これにより、これまでは配合が難しかった様々なタイプの製品への応用が期待される。今後のUVケア製品は、高いSPFやPA値を維持しながらも、ミストや化粧水のように「さらりと軽やかで、何も塗っていないかのような」使い心地へと進化していくだろう。肌への負担を最小限に抑えつつ、確実な防御を叶える次世代のUVケアは、そう遠くない未来に実現するはずだ。

出典:日本メナード化粧品「『液面プラズマ分散技術』で紫外線遮蔽効果約2.6倍を実現」より

文=飯島範久

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