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2026.03.27 15:00

男性は女性より「1カ月早く」恋に落ちる、33カ国の調査で判明した恋愛リズムの男女差

Shutterstock.com

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恋愛に関しては、女性はロマンチストだと言われることが多い。深い感情を抱き、早い段階から一途で、関係の感情的な部分を支えると見なされている。対照的に男性は感情を表に出さず、恋愛に夢中になりにくい存在として描かれる。警戒心が強く、心を開くのが遅く、ひいては気持ちが冷めるのも早いとされる。こうした話は誰もが幾度となく耳にしてきたものだが、近年増えている査読付き研究によると、このような見方は大部分において誤っている。

最近発表された2つの査読付きの心理学研究では、男性の恋愛についてより正確で希望の持てる姿が示されている。これらの研究は単に固定観念を覆すだけでなく、男女がどのように異なる形で恋に落ちるのかを明確に示している。

この記事では、研究で明らかになった違いと、そうした違いが実際に何を意味するのかを解説する。

1. 早く恋に落ちるのは男性、強い愛情を抱くのは女性

専門誌『Biology of Sex Differences』に2025年に掲載された画期的な研究では、33カ国の若年成人808人を対象に調査が行われた。対象者は恋愛中の18〜25歳で、性的指向は多様だった。

これは実際に恋愛中の人を対象に検証済みの指標を用いて恋愛における男女差を調べた初の研究となった。これまでの研究の多くが過去の記憶に頼っており、この点で大きく異なる。

研究から得られた結果で特に注目すべきは、男性は平均して女性よりも約1カ月早く恋に落ちる傾向があるという点だ。だが女性はより強い愛情を抱きやすく、また頻繁に想いを馳せる傾向があった。

研究者たちはこの結果を進化論的に説明している。具体的には、頻繁かつ早い段階で恋に落ちることは、求愛における男性特有のハードルを乗り越え、女性にコミットメントを示す手段だった可能性があるというものだ。

簡単に言うと、ためらっていると競争で不利になる可能性があったために、男性は早く恋に落ちるよう進化したと考えられる。一方で女性は、パートナー選択に関する適応圧力から時間をかけるよう進化した。だが一度愛情を抱くと、その感情と思い入れは強くなる。

このことから、メディアや大衆文化が示唆するように「愛している」と先に言う男性は無謀だったり演技的だったりするわけではなく、単にそう感じるタイミングが早いだけなのだ。一方で、愛の告白に至るまでには時間がかかるものの、パートナーのことを深く考え、その感情を強く感じている女性は単に愛を男性とは異なる形で体験しているだけであり、愛の深さが劣っているわけではない。

こうしたタイミングの違いを理解し、相手のペースを感情の強さの指標として解釈したくなる気持ちに抗うことは、恋愛関係の初期段階においてカップルが取り得る最も重要なことの1つだ。

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翻訳=溝口慈子

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