ウクライナは長距離打撃能力を急速に拡大しており、この能力は2026年に戦争の次の局面を決定づける可能性がある。新型ミサイルやドローン(無人機)の生産コストが下がり、生産しやすくなるにつれて、ウクライナはロシア領内深くへの攻撃を一段と拡大できるようになっている。
2月20〜21日の夜、ウクライナは国境からおよそ1400km離れたロシア西部ボトキンスクの工場に対し、複数のFP-5フラミンホ(フラミンゴ)巡航ミサイルを発射した。この攻撃は注目に値する。これほど遠距離にあるロシアの主要なミサイル工場に、ウクライナの大型ミサイルが命中したことが確認されたのは初めてだったからだ。
Footage of a Ukrainian Flamingo cruise missile slamming into Russia's Votkinsk missile plant over the weekend.
— OSINTtechnical (@Osinttechnical) February 25, 2026
Seen here, after traveling over 900 miles, the missile dives through the roof of workshop 22, with its 2500-pound warhead detonating inside. pic.twitter.com/XZjPaLsxxc
ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は2月21日に開いた記者会見で、自国の能力向上を示す証拠だとしてこの攻撃をたたえた。「われわれはフラミンゴミサイルで1400kmにおよぶ距離の精密攻撃を遂行しました。わが国の産業にとって紛れもない成功だと確信しています」
ウクライナは以前は比較的小型のドローンに大きく依存していたが、そうしたドローンには構造物に重大な損害を与えられるほどの量の弾頭を積むことができなかった。だが、ウクライナによる攻撃ではロシアの防衛サプライチェーン(供給網)を狙ったものが増えてきている。
ノルウェーのオスロ大学のリサーチフェロー、ファビアン・ホフマンは、ウクライナが比較的長射程のミサイルを十分な数生産できるようになれば、ロシアの兵器補充能力を妨害できる可能性があると論じている。
ウクライナは現在、急速なイノベーションサイクルで世界的に注目されるようになったドローン産業に続き、ミサイル産業を国内で構築すべく巨費を投じている。先ごろ就任したミハイロ・フェドロウ国防相は、政府が事実上ベンチャー投資家のような役割を果たし、さまざまな国内企業に多額の助成金を配分していると述べている。
Denys Shtillerman, co-owner of Fire Point, which produces the FP-5 Flamingo cruise missile, published a short video teaser without context. He said the details will follow later. #Ukraine pic.twitter.com/Re1gCfTpt0
— NOELREPORTS 🇪🇺 🇺🇦 (@NOELreports) February 20, 2026
ミサイルはドローンに比べるとなお相当高価であり、製造工程も複雑だ。それでもウクライナは、ネプトゥーン(ネプチューン)対艦巡航ミサイルやフラミンゴといった国産ミサイルで進歩を遂げてきた。ウクライナの企業はさらに弾道ミサイルの試験も行っている。



