一部のウクライナ企業は国外での生産拡大にも乗り出している。ロイター通信によると、デンマーク政府は2025年9月、フラミンゴの製造元であるウクライナ企業ファイア・ポイントが、長射程ミサイル用燃料の生産をデンマークで始めることを明らかにした。
そのファイア・ポイントは2026年2月、FP-7弾道ミサイルの発射試験の様子とする映像を公開した。このミサイルは射程200km、最高速度マッハ4.4と伝えられる。同社は射程がもっと長いミサイルの開発にも取り組んでいる。
Вітаємо FP7) pic.twitter.com/FxgCHVHMET
— Denys Shtilierman (@DenShtilierman) February 27, 2026
ファイア・ポイントのチーフエンジニア、デニス・シュティレルマンは3月9日、ウクライナ軍の公式動画チャンネル「アルミヤTV」のインタビューで、同社はFP-9弾道ミサイルを開発中だと述べ、このミサイルはロシアの首都モスクワも射程に収めると主張した。シュティレルマンによれば、FP-9の終末速度は秒速1200m(時速約4300km、約マッハ3.5)を超えるという。こうした速度の狙いは、ロシア側の多層防空システムを突破する可能性を高めることにある。
ゼレンスキーは3月5日に公開された英紙インディペンデントのインタビューで、ウクライナは英国からストームシャドー巡航ミサイル、フランスからSCALP(スカルプ)-EG巡航ミサイルを受け取っており、米国からは限られた数のATACMS弾道ミサイルを受け取ったと語った。だが、これらのミサイルでは、だいたい200〜250kmくらいの距離までの目標しか攻撃できない。より長射程の兵器、つまり500kmあるいは1000km以上離れた目標を攻撃可能な兵器は、ウクライナ国内で開発されてきた。
ロシア領内をさらに深く攻撃するウクライナ
米欧州陸軍の司令官を務めたベン・ホッジス中将(退役)は筆者のインタビューで「精密攻撃は決定的なものです」と語った。「(前米欧州軍司令官の)カボリ将軍はかつて『時間さえあれば、精密さによって量を打ち負かせる』と言いました。(精密攻撃を重ねていけば)本部・司令部、兵站拠点、火砲、ロケット発射機、飛行場を破壊していくことができる、というわけです」


