特にファンの頭を悩ませるのが、中身が選べない「ランダム商法」への対応。開封時の高揚感に肯定的な層が26.4%いる一方で、欲しいものが出るまでの出費の重さを負担に感じる層も24.4%と拮抗している。結果として生じる「重複したグッズ」の扱いについては、「使い道は決めずに保管している」が44.8%と最多だった。

溜まった推し活グッズを「捨てる」ことに対し、実に8割を超えるファンが「罪悪感や抵抗感がある」と回答。単なるモノではなく、思い出や応援の証であるグッズを廃棄することは、推しそのものを否定するかのような痛みをもたらすのだろう。そのため、手放す際の選択肢としては「フリマアプリでファンに直接売る」が37.1%、「同じ対象が好きな友人に譲る」が30.4%となっており、自分が必要としなくなったモノが、再び価値を理解する誰かのもとへ届く「循環」を重視する傾向にある。

今後、無理なく推し活を続けるために必要な要素として、半数以上が「無理のない価格設定」を挙げつつも、約4分の1の層が「手放しやすい仕組み」を求めている点は興味深い。筆者も溜まりに溜まったグッズ類は、段ボール箱の中でひっそり眠っている。売っても二束三文、捨てるのも気が引けるため、オタク仲間へ譲ったり、不用品回収へ持って行くなどの対応をしている。購入から所有、そして納得感のある処分まで、グッズを健全に循環させる仕組みの構築が、持続可能な推し活を支える鍵となるのかもしれない。

出典:トイズキング「推し活グッズの循環と手放し方に関する実態調査」より


