経営・戦略

2026.03.26 13:00

挫折は「自己改革」への招待状、どん底から飛躍を遂げるリーダーの共通点

Shutterstock.com

Shutterstock.com

ビジネスにおいて、挫折は避けられない。現在成功を収めている数多くの起業家も、経済面、健康面、家庭面での困難など、どん底を経験して初めてその地位にたどり着いている。また、技術の変化やその他の出来事によって、かつての成功が水の泡となってしまった人々もいる。

advertisement

最も名高いリーダーや組織でさえ、綿密に練った計画が崩れてしまう瞬間を経験する。しかし、最も成功しているリーダーたちには共通点がある。それは、挫折を「終わり」ではなく、「自己改革のきっかけ」として捉えることだ。彼らは、自らを刷新するための大胆な方法を模索し、そうした経験を、未来に向けた前向きな勢いに変えていく。

歴史が示すように、逆境は往々にして、前提となる概念を見直し、新しいアイデアを試み、より強固な組織を築くために必要な条件を提供してくれる契機にほかならない。慎重に対処すれば、挫折は、停滞を勢いへと変えるような大胆な変革のきっかけとなり得る。

挫折が画期的な発想を生み出す理由

成功が続いている時期には、組織は当然ながら、すでに機能している仕組みを中心に最適化されていく。プロセスは安定し、インセンティブは既存のモデルを強化するようにはたらく──そして、リスク許容度は低下する。

advertisement

挫折は、この均衡を崩す。突如として、現状を維持するコストが、変化を起こすコストを上回るようになる。リーダーたちは、深く根付いた前提を再考すべきという切迫感と、そうすることへの許容の両方を手にする。

プレッシャーと可能性が交差するこの瞬間に、新たな変革が始まることが多い。ビジネス史において最も変革的な方向転換のいくつかは、まさにこのような混乱の中から生まれている。

ハワード・シュルツとスターバックスについて考えてみよう。2008年の金融危機の際、スターバックスは苦境に立たされていた。急速な拡大によってブランド体験が希薄化し、売上は減少していた。

CEOに復帰したシュルツは、店舗を一時閉鎖して従業員の再教育を行なったほか、製品の品質に再び注力し、同社のデジタル機能を刷新するなど、大胆な再構築に乗り出した。その結果スターバックスは、小売業界およびブランド体験の分野における世界的なリーダーとしての地位を再び確立し、新たな成長期を迎えた。

変革は内面から始まる

驚くことではないかもしれないが、大胆な変革には多くの場合、前向きな推進力を築くための「基盤」となるマインドセットの劇的な転換が必要となる。物事がうまくいかない時、絶望や自己憐憫に浸ったり、さらには自滅的な習慣に陥ったりするのは、驚くほど簡単だ。起業家や高収入の専門職の人々は、仕事のストレスが原因で、依存症やその他の有害な行動に陥る割合が高いことが分かっている

自分の習慣に注意を払っていないと、一度の挫折が、不健康で有害な行動の継続につながりかねない。賢明なリーダーは、時間をかけて自身の考え方や習慣を見直し、将来の挫折を避けるために何を変えられるかを特定する。

次ページ > 学習体験

翻訳=藤原聡美/ガリレオ

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事