(4)ベクトン・ディッキンソン(BDX)
◯株価:161.64ドル◯負債資本倍率:0.77◯3年間のフリーキャッシュフロー成長率:24.6%◯3年間の売上成長率:5.4%◯連続増配年数:54年◯5年間のベータ値:0.70
ベクトン・ディッキンソンは、医療機関や検査機関、研究者、一般消費者向けに、医療消耗品、医療機器、ラボ機器、診断ツールを提供している。同社の事業は、メディカル・エッセンシャルズ、コネクテッドケア、バイオファーマシステムズ、インターベンショナルの4つのセグメントで構成されている。
BDX株を検討したい理由
BDX株は、見通しの弱さを背景に過去1年間で29%下落した。同社は今期の売上成長率を1桁台前半にとどまると見込んでおり、これを受けてアナリストは目標株価を引き下げた。ただし、この株価下落は一定の合理性がある一方で、売られ過ぎの可能性もある。現在の平均目標株価は、足元の株価を17.3%上回る水準にある。
2026年の見通し自体は力強さに欠けるものの、同社は依然として安定した配当銘柄であり、事業規模も大きく分散されている。配当利回りは2.6%と一定の水準にあり、50年以上にわたる連続増配の実績が、ビジネスモデルの安定性を裏付けている。
直近の四半期決算で同社は、市場予想を約4%上回る利益を計上した。売上高は52億ドル(約8268億円)で前年同期比1.6%増加した。利益率の改善が寄与し、希薄化後1株当たり利益(EPS)は28.8%増加した。
(5)チャーチ・アンド・ドワイト(CHD)
◯株価:97.31ドル◯負債資本倍率:0.60◯3年間のフリーキャッシュフロー成長率:15.7%◯3年間の売上成長率:4.9%◯連続増配年数:30年◯5年間のベータ値:0.09
チャーチ・アンド・ドワイトは、米国および海外で、Arm & Hammer、Nair、Orajel、Oxiclean、Zicamといったブランドのもと、消費財を展開している。また、工業用途や医療用途、各種洗浄用途向けに炭酸水素ナトリウムも製造している。
CHD株を検討したい理由
チャーチ・アンド・ドワイトは、プロクター・アンド・ギャンブルと競合する生活必需品企業だ。同社は、大規模な新製品の投入ではなく、既存製品の段階的な改良を積み重ねる戦略を採っている。このアプローチにより、直近の四半期では主要8ブランドのうち4ブランドで市場シェアを拡大した。この戦略はアナリストからの評価も高い。直近の決算発表以降、JPモルガンやレイモンド・ジェームズが同社株の評価を引き上げ、少なくとも9人のアナリストが目標株価を上方修正している。
2025年には、収益性の低い4ブランドから撤退しながらも、純売上高は1.6%の成長を達成した。調整後EPSは3.53ドルとなり、前年を2.6%上回った。
「守り」の重要性を認識しておく
投資においては、守りのポジションがポートフォリオ全体の安定性を支える。現在のポートフォリオにおけるディフェンシブ銘柄を見直し、必要に応じて比率を高めるといい。安定した土台があれば、景気が不安定な局面でもグロース株の変動に耐えやすくなる。


