(2)プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
◯株価:151.48ドル◯負債資本倍率:0.69◯3年間のフリーキャッシュフロー成長率:8.7%◯3年間の売上成長率:2.0%◯連続増配年数:69年◯5年間のベータ値:0.22
プロクター・アンド・ギャンブルは、パーソナルケア、ヘルスケア、美容、グルーミング、ホームケアといった日用品分野で製品を製造・販売している。ポートフォリオには、タイド、パンパース、シャーミン、タンポンブランドのタンパックスなど、広く認知されたブランドが並ぶ。同社は、製品開発の強化、サプライチェーンの最適化、テクノロジーを活用した生産性向上を重要な戦略としている。
PG株を検討したい理由
プロクター・アンド・ギャンブルは、長年にわたりプレミアムなディフェンシブ株と見なされてきた。生活必需品を中心とした製品群が、景気後退や経済危機の局面でも収益と配当を下支えしてきたためだ。しかし、直近数カ月は株価が軟調に推移している。競争の激化と消費環境の悪化が成長と利益率を圧迫し、過去1年間で株価は9.4%下落した。
同社は昨年6月、事業運営の効率化と生産性向上、そしてタイド、パンパース、オールドスパイスといった主力ブランドの強化を目的とした大規模な組織再編を発表した。直近の決算では、販売費および一般管理費のコア部分で110ベーシスポイント、営業費用のコア部分で270ベーシスポイントの生産性改善を報告している。
2026年度第2四半期(2025年10〜12月期)の主なポイントとしては、売上高が前年同期比で1%増加し、営業キャッシュフローは50億ドル(約7950億円)となったことが挙げられる。同社は自社株買いに23億ドル(約3657億円)、配当に25億ドル(約3975億円)を投じた。一方、希薄化後1株当たり利益(EPS)は5%減少した。もっとも同社は、年後半に向けて業績が改善する見通しを示している。
(3)メドトロニック(MDT)
◯株価:88.44ドル◯負債資本倍率:0.57◯3年間のフリーキャッシュフロー成長率:9.1%◯3年間の売上成長率:4.9%◯連続増配年数:50年◯5年間のベータ値:0.64
メドトロニックは、外科用機器や医療機器を幅広く製造・販売している。同社の製品は、糖尿病、心血管、メディカルサージカル、ニューロサイエンスの4分野にわたり、70以上の疾患に対応している。テクノロジーを競争力の源泉とする同社は、AI、ロボティクス、データ分析、予測モデリングを活用し、医療のスピードと精度を高める新たなソリューションを開発している。
MDT株を検討したい理由
メドトロニックは、収益源が分散されており、ロボット支援手術のような高成長分野で強固な製品開発パイプラインを持つ。同社は爆発的な成長を見せるタイプではないが、安定した業績を継続しており、約50年にわたる連続増配を支えてきた。
同社は現在、糖尿病部門を独立企業として分離するスピンオフを進めている。この取引により、唯一の消費者向け事業が切り離され、中核事業はより高収益な法人向けビジネスに集中することになる。その結果、既存のメドトロニック事業は、より収益性が高く効率的な構造へと変わる見通しだ。同社は当初、このスピンオフによって粗利益率が50ベーシスポイント、営業利益率が100ベーシスポイント改善すると見込んでいた。分離は2026年中に完了する見通しだ。
2026年度第3四半期(2025年11月〜2026年1月期)の決算では、売上高は90億ドル(約1.4兆円)となり、前年同期比で8.7%増加した。調整後の希薄化後1株当たり利益(EPS)は2.2%減少したが、四半期の会社予想レンジの中央値は上回った。


