ロマンス小説作家コリーン・フーヴァー(46)は、『イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる』、『リマインダーズ・オブ・ヒム あなたの遺したもの』といったベストセラー小説の著者として知られる。熱狂的なファンには「CoHo(コーホー)」の愛称で親しまれているそうだ。彼女は、自作の映像化権を外部に売却してトラブルに直面するリスクを避けるため、映像化にあたって自身が主導権を握る方針に転じている。
映画制作が出版よりはるかに遅いという現実を、ハリウッドとの仕事で学ぶ
コリーン・フーヴァーがここ数年のハリウッドとの仕事で学んだのは、映画の製作は出版よりもはるかに時間がかかるという現実だ。彼女は、キャリア初期の10年間で24冊にも及ぶ小説を発表し、2022年の『イット・エンズ・ウィズ・アス』や『Heart Bones』などのヒット作で世界的ベストセラー作家に躍進した。一方で彼女は、この4年間の大半を費やし、そのうちの1作『リマインダーズ・オブ・ヒム あなたの遺したもの』の映画化に共同脚本・プロデューサーとして関わり、米国時間2026年3月13日の公開にこぎつけた。
この間にフーヴァーの作品は映画界でも大きな存在感を持つようになった。『イット・エンズ・ウィズ・アス』を原作とした映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』は、主演のブレイク・ライブリーとジャスティン・バルドーニの間で数カ月にわたる激しい法廷闘争が続いたにもかかわらず、2024年に世界で3億5000万ドル(約553億円。1ドル=158円換算)の興行収入を記録した。また『リグレッティング・ユー』も2025年後半に9000万ドル(約142億円)と堅調な成績を収めた。アン・ハサウェイとダコタ・ジョンソンが出演する『ヴェリティ/真実』が2026年年10月に公開されれば、2年あまりで4作目の映像化作品となる。
印税収入で約6億3000万円を得るも、執筆を断念した3年間が収益機会を奪う
こうしたプロジェクトに加え、『リマインダーズ・オブ・ヒム』への深い関与もあり、フーヴァーはこの3年間、新作小説を1冊も執筆できていない。その間も印税収入は入り続けており、フォーブスの試算では2025年の書籍販売による収入は約400万ドル(約6億3000万円)に達したが、新作を出していればこの額は2倍、あるいは3倍に膨らんでいた可能性が高い。
「映画にこれだけ力を注いできたことで、結果的には収入を逃している」とフーヴァーはフォーブスに語る。「5カ月も撮影現場に入っていると、本来の収入源である執筆の時間が削られてしまう。それでも私は、新しい創作の場に挑戦したいという思いと、学びたいという気持ち、そしてキャラクターが実際に命を持つ瞬間を見たいという気持ちから取り組んでいる。これらの作品が読者にとってどれほど大切かは分かっているし、できるだけ原作に忠実な映画になるよう、自分も関わりたいと思っている」



