ファーウェイが支援する中国のYuanjie Semiconductor Technology(ユアンジエ・セミコンダクター・テクノロジー)は、AIデータセンターの光インターコネクトで使用される光集積回路(フォトニックチップ)を製造する企業だ。AIオプティクスのブームによるフォトニックチップの需要急増を受け、ユアンジエの株価は過去1年間で約780%上昇した。この株価の高騰により、同社の創業者であるチャン・シンガン会長兼CEOはビリオネアの仲間入りを果たしている。
米国籍を持つ56歳のチャンは、上海証券取引所に上場するユアンジエの持ち分により推定17億ドル(約2686億円)の資産を築いた。現地時間3月20日、米国の競合であるルメンタム・ホールディングスとコヒレントの株価が前日に上昇したことを受け、ユアンジエの株価は1日の制限値幅である20%近くまで急騰している。
同社はフォーブスのコメント要請に応じていない。この驚異的な株価急騰の背景には、AIデータセンターで光としてデータを伝送するために使用される、ユアンジエのレーザーチップに対する需要の高まりがある。
AIの学習にはより高性能なハードウェアが必要となるため、このような光集積回路は現代のデータセンターにおいてますます重要な役割を担っている。3月初旬、エヌビディアは先進的なAIインフラ製品の研究支援を目的とした数年にわたる戦略的パートナーシップの一環として、ルメンタムとコヒレントにそれぞれ20億ドル(約3200億円)を投資すると発表した。
北京を拠点とする投資銀行、Chanson & Coのマネージングディレクターを務めるシェン・モンは「光通信は世界のAI軍拡競争におけるボトルネックとなっている」と語る。「生産能力の増強により多くの投資を行った者が、最終的に大きな市場シェアを獲得することになるだろう」



