経営・戦略

2026.03.23 07:30

AIデータセンターで利用、中国の光集積回路企業の創業者がビリオネアに ファーウェイも支援

Matthias Balk/picture alliance via Getty Images

投資家心理は依然として強気だ。ファーウェイが支援するユアンジエには、そのような増産計画があるようだ。シェンによると、同社は3月初旬に香港での重複上場を目指す決定も発表しており、調達した資金は生産拡大に充てられる可能性が高いという。

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2月、ユアンジエは本社を置く陝西省西咸新区に13億元(約300億円)を投じて新たな生産拠点を設立すると明らかにした。また、2年前には海外展開の強化にあたって米国に5000万ドル(約79億円)を投じるとも発表していた。

チャンCEO自身、中国に帰国する前は米国で働いていた。南カリフォルニア大学で材料科学の博士号を取得した彼は、2001年に光ファイバー部品メーカーのルミテントで研究職に就いた。同社が2007年に中国のファイバークソンと合併し、カリフォルニアに本社を置くソースフォトニクスとなってからは、新たな組織の研究ディレクターを務めている。

しかし、2010年にソースフォトニクスがプライベートエクイティファンドのフランシスコ・パートナーズに売却された後、チャンは中国への帰国を決意した。彼は2013年にユアンジエを設立し、2022年には上海証券取引所のハイテク株向け市場「科創板」に上場して2億1900万ドル(約348億円)を調達した。

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上場後数年間、ユアンジエの財務実績は振るわなかった。当初は競争が激しい中国国内の通信市場を主な供給先としていたためだ。しかし、AIの進歩に伴う需要増により、同社の業績は黒字に転換した。

直近決算期にあたる2025年度の最初の9カ月間における売上高は、前年同期比115%増の3億8320万元(約88億円)に達した。純利益は、前年同期の55万131元(約1270万円)の赤字から、1億1700万元(約27億円)の黒字へと転換している。S&Pグローバルによれば、旺盛な需要とAI市場への継続的な注力により、2025年通期の総売上高は5億600万元(約116億円)、純利益は1億3800万元(約31億円)に達する可能性がある。

チャンは光学分野で富を築いた最新の中国人ビリオネアだ。光学デバイスメーカー、中際旭創のリウ・ション会長兼CEOも2025年12月にビリオネアの仲間入りを果たしている。ユアンジエの顧客でもある同社の株価は、過去1年間で480%上昇した。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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