2. パートナーが見知らぬ人のように見えてくる
ストレスが波及する中で多くのカップルが戸惑うのは、よく知っているはずの相手が全く別人のように感じられるとまではいかなくても、突然違う人に見えることだ。
専門誌『Journal of Personality and Social Psychology』に掲載された研究では、146組の新婚カップルを日々の日記のデータを用いて追跡した。その結果、いつもよりストレスを強く感じているときには、普段は人とうまくやっていくスキルを持っている人でさえ、そうした能力を発揮できなくなることがわかった。
平たく言うと、ストレスは単にイライラさせるだけではなく、恋愛関係にも大きな影響を及ぼす。たとえ普段から愛情深く献身的である人でも、ストレスによっていいパートナーでいられなくなってしまう可能性がある。
これは、ストレスがパートナーの見え方を根本的に変えるからだ。研究では、外部からのストレスを強く感じている人ほど、パートナーのネガティブな行動に注意を向けやすくなる一方で、ポジティブな行動を見逃しやすくなることが示された。満足しているカップルは相手のポジティブな部分に目を向けるが、ストレスを感じるとネガティブな見方をするようになる。
世界的にストレスの多いときにパートナーに対して理由もなく苛立ちを感じたときは、この点にじっくりと向き合うといい。パートナーが変わったのではなく、あなたがパートナーを見る目が変わってしまっているのだ。ストレスが強まると、たとえ問題が最近必ずしも悪化していなくても、カップルは自分たちの関係の問題をより批判的かつ冷めた目で見るようになる。
こうした理由から、2週間前には気にならなかった癖が耐えられなくなる、普段なら単なる疲れだと感じる沈黙が距離感や無視されているように感じられる、といったことがある。問題そのものは新たに出てきたものではない。ストレスがかかっていることで問題を受け止める余裕がなくなっているのだ。


