要点
米国への旅行ボイコットが13カ月目に入るなか、2月のカナダ人訪問者数は再び2桁減となり、記憶にある限りで最も成功した観光ボイコットとなっている。
主要データ
カナダ統計局が火曜日に発表したデータによると、米国への最も一般的な訪問手段である自動車での旅行者数は、先月、2025年2月比で15%減少し、前年同月比では32%減となった。
2月のカナダからの航空旅行者数も前年同月比で18%減少した。
一方、カナダ人の米国以外の海外渡航先への訪問は前年同月比で7.2%増加しており、カナダ人は旅行をしているものの、米国には行っていないことを示している。
対照的に、2月にカナダを訪れた米国人の数は前年同月比で6%増加した。
先月発表されたロングウッズ・インターナショナルの追跡調査によると、カナダ人旅行者の約4分の1(23%)が、以前計画していた米国旅行をキャンセルしている。
注目の発言
「観光ボイコットはさまざまな問題をきっかけに起こるものだが、旅行業界での37年の経験のなかで、カナダ人がやってのけたことに匹敵するものは見たことがない」と、ロングウッズ・インターナショナルの社長兼CEOであるアミール・エイロンはForbesに語った。「これは実際に影響が出ており、すぐに収束するものではない」
カナダ人旅行者はなぜ今も米国をボイコットしているのか
ロングウッズの調査では、カナダ人のおよそ10人に6人(59%)が、米国政府の政策、貿易慣行、政治的発言によって、今後12カ月に米国へ旅行する可能性が低くなったと回答した。これは10月から6ポイント上昇している。また、米国の政策によって旅行の選好に影響を受けたカナダ人のうち、およそ4分の3(73%)は、関税と米国の政治指導者による発言の双方が、旅行計画における主要な否定的要因だと述べた。「米国とカナダの政治的対立は、カナダ人の米国訪問にとって逆風であり続けている」とエイロンは述べ、米国内の安全性に対するカナダ側の認識が「この10カ月間で着実に低下している」と付け加えた。
13カ月にわたるカナダのボイコットは米国経済にどれほどの損失を与えたのか
米商務省の国家旅行観光局(NTTO)によると、2025年までの数年間、カナダ人観光客は米国にとって最大の海外からの訪問者供給源であり、米国を訪れる外国人旅行者全体のおよそ4分の1を占めていた。米国旅行協会(USTA)は2025年初頭、カナダからの訪米旅行が10%減少するだけでも、21億ドルの消費損失とホスピタリティ分野で14万人の雇用喪失につながり得ると警告していた。実際の減少は22%で、仮定の減少幅の2倍を超えた。2024年にカナダ人観光客が米国で支出した205億ドルを基にすると、昨年の訪問者数22%減は、およそ45億ドルの経済的打撃を示唆する。この減少は2026年にも持ち越され、昨年の落ち込みに加えて、1月と2月の双方で2桁減となっている。



