ドナルド・トランプ大統領は米国時間3月19日、米国はイランへの部隊の派遣を少なくとも現時点では計画していないと発言した。イラン戦争が3週目に入ろうとし、国防総省が追加予算を求める中、地上戦への投入を否定した形だ。
トランプ、海兵隊遠征部隊を最近中東に展開したことについて記者から質問を受けた際、「どこにも部隊は派遣しない」と答えた。同部隊は米海軍の揚陸艦3隻と2200人の海兵隊員で構成され、F-35BライトニングII戦闘機やMV-22Bオスプレイが搭載されている。
トランプの発言は、ヘグセス国防長官が国防総省によるイラン戦争への追加予算要請(2000億ドル[約31.4兆円])について否定しなかった後に出された。トランプはこの金額について「最高の状態を維持するためなら安いものだ」と述べた。
トランプは、「もし(地上部隊を派遣する)つもりなら、君たちには絶対言わない」と付け加えた。その後は、ダウ工業株30種平均が2月初旬に5万ポイントに達したことを自慢した(同指数は直近1カ月の取引で7.3%下落し、約4万5800となっている)。
複数のメディアによると、イラン戦争の最初の1週間だけで米国が費やした金額は、約113億ドル(約1.8兆円)という。これは、国防総省関係者による非公開ブリーフィングをもとに報じられた。
トランプは2月末にイラン戦争が始まって以来、地上部隊派遣の差し迫った計画はないと繰り返し述べてきた。一方では地上展開を排除しておらず、民主党リチャード・ブルーメンソール上院議員は、紛争開始直後に記者団に対し、地上部隊派遣について「これまで以上に恐れている」と語っていた。
トランプはイランでの長期占領ではなく、空爆による決定的勝利を目指しているが、先週には「必要な限り」戦争を続けると発言し、紛争開始時に当初示した4〜5週間という見通しから後退したようにも見える。ニューヨーク・タイムズによると、中東には5万人以上の米軍が駐留しており、米国側の死者は少なくとも13人に達している。



