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2026.03.20 12:30

2026年版「世界で最も幸せな国」ランキング フィンランドが9年連続で1位

フィンランドの首都ヘルシンキ(ArtBBNV/Shutterstock)

フィンランドの首都ヘルシンキ(ArtBBNV/Shutterstock)

フィンランドの勢いはとどまるところを知らない。2026年の「世界幸福度報告書」が発表され、同国が9年連続で世界一幸福な国に選ばれた。

この報告書は世界140カ国以上を対象に、国民の幸福度を格付けしたもの。米調査会社ギャラップのデータを基に、社会的支援や健康寿命、自由度、寛容さ、汚職に対する認識といった要素について分析している。

世界で最も幸せな国

世界で最も幸せな国は、今年もフィンランドだった。フィンランド人の平均的な人生満足度は10点満点中7.764点で、他国を大きく上回った。フィンランドのアールト大学で哲学を専門とするフランク・マルテラ准教授は、同国の取り組みは意図的なものだと説明する。「フィンランドでは幸福が真剣に受け止められており、福祉は政策や日常生活の中核を成す要素となっている」

その考え方は、自然の中で過ごす時間やサウナという広く根付いた習慣から、バランスや回復力を重視する文化に至るまで、国家の制度だけでなく日々の習慣にも表れている。顧客満足度を測定するための端末を製造するフィンランド企業ハッピーオアノットのミイカ・マキタロ最高経営責任者(CEO)は、同国の幸福の秘訣(ひけつ)についてこう説明した。「フィンランド語の『シス』とは、不屈の精神、決意、そして内なる強さが融合した概念で、長く暗い冬から経済不況まで、人生のさまざまな困難を乗り越える助けとなる。それは、手厚い育児休暇制度や授業料無料の大学教育といった強力な社会政策であれ、誰もが森を散策し自然の中で心身をリフレッシュする権利であれ、必要な時に支援を受けられるという安心感から生まれるものだ」

2位と3位には、それぞれアイスランドとデンマークが続いた。5位のスウェーデンと6位のノルウェーも例年通り上位を維持している。北欧諸国の優位性が続いていることは、決して目新しいことではない。

だが、北欧諸国の幸福度の高さは、富や福祉制度といった従来の要素では説明し切れない。社会的信頼や強固な制度、地域社会への帰属意識は、いずれも人々が自分の人生をどう評価するかに影響を与えている。報告書を編集したジョン・F・ヘリウェルは、「幸福について言えば、人生の中の悪い部分を見つけて修正することより、良い部分を築き上げることの方が重要だ」と指摘した。

その他の幸せな国々

中米のコスタリカは今年、特に目覚ましい動きを見せ、過去最高となる4位に浮上した。同国は着実に成長を続けている。昨年トップ10から脱落したスイスは今年、10位に返り咲いた。そのほか、コソボ(16位)、スロベニア(18位)、チェコ(20位)などの国々で幸福度が上昇していることは、東欧と西欧の幸福度の格差が縮小しつつあることを示している。

一方で、英語圏の国は2年連続でトップ10には1カ国も入らなかった。ニュージーランドは11位で、続いてアイルランド(13位)、オーストラリア(15位)、米国(23位)、カナダ(25位)、英国(29位)となっている。

紛争の影響を受けている国々は下位に位置している。世界で最も幸福度の低い国はアフガニスタンだった。シエラレオネ(146位)とマラウイ(145位)も幸福度が低かった。

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翻訳・編集=安藤清香

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