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2026.03.24 11:00

兄弟姉妹に挟まれた「真ん中っ子」が恋愛に向いている3つの理由

Shutterstock.com

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長子は赤ちゃんの頃の写真が多く、期待をかけられ、「奇跡的な新しい存在」としての親の注目を一身に集めることが多い。一方で末っ子は何をしても多めに見られ、多くのスキンシップや「最後の子」に向けられる特有の優しさを受けがちだ。それに対して長子でも末っ子でもない真ん中っ子は親の関心を全く得られないことが多く、両親の注意を明確に求める兄妹にはさまれている。

こうした状況は長い間、克服すべきものとしてとらえられてきた。しかし、真ん中っ子のネグレクトに関する研究にはもっと興味深い問いが潜んでいる。それは、真ん中っ子を最も傷つけるそのネグレクトこそが、真ん中っ子を最も愛すべき人にしているのではないか、というものだ。この記事では研究に基づいた真ん中っ子に関する興味深い3つの事実と、真ん中っ子の包容力や愛に対するニーズを紹介する。

1. 浮気する可能性が最も低い

これは出生順に関する研究の中でも特に驚くべき発見の1つだ。専門誌『Human Nature』に掲載された画期的な研究では、あらゆる出生順の男女245人を対象に家族や友人、恋愛に対する姿勢を調査した。

出生順が配偶戦略に与える影響を調査した結果、真ん中っ子は浮気をして恋人を裏切る傾向が最も少ないことがわかった。長子、末っ子、一人っ子よりも恋人を裏切ることが少なかった。

この結果は心理的にも説明がつく。真ん中っ子は親の関心が分散し、リソースを兄妹と競い合う環境で育つ。

そのため真ん中っ子は家族に支援を求めるのではなく、友人関係をより重視し、家族外の関係に注意を向ける傾向がある。真ん中っ子は幼い頃から、信頼や忠誠は自動的に与えられるものではなく築くものだと学ぶ。この学びは大人になって恋愛をしても消えない。

さらに共感力の問題もある。見過ごされたり軽く扱われたり、あるいは自分が後回しにされることがどんなものなのかをよく知って育った人は、そうした行為を他人に取ろうとはしない傾向にある。真ん中っ子に大きな影響を及ぼしたネグレクトは恋愛においては道徳的な指針として働く。

2. 本当の意味で妥協ができる

カップルセラピストなら誰もが見てきた、カップルが繰り返す対立がある。2人とも自分のやり方が正しいと確信し、いずれも譲ろうとしないというものだ。これは破局につながる最も一般的な要因の1つだが、真ん中っ子はこうした状況に陥りにくい。

長年にわたって調整してきた経験があるため、真ん中っ子は心理学でいう5大性格特性の1つである協調性が高い傾向にある。また適応力や柔軟性にも優れており、どの出生順の人とも相性がよい。これは受け身ということではなく、高度なスキルであり、しかも特異なものだ。

出生順を長年研究してきた心理学者ケヴィン・リーマンの研究では、最も問題が起きやすいカップルは同じ出生順同士だとされている。長子同士は時として絶え間ない権力争いに陥る一方で、末っ子同士は相手が責任を取るのを待ち続ける。それに対して真ん中っ子同士は、どちらの組み合わせにも欠けているもの、つまりエゴに縛られない真の柔軟性を持ち寄る。

真ん中っ子は成長過程で、空気を読み、兄妹の間を取り持ち、主張しすぎずに注意を引く創造的な方法を学んできた。その結果、恋愛関係ではエスカレートさせずに異議を唱え、柔軟に対応しつつ耐え抜き、自分の殻に閉じこもることなく相手のためのスペースを作るパートナーになる。

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翻訳=溝口慈子

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