家電を減らすことで初期費用を抑える
家電購入を見送った場合、引っ越し時の出費を抑えられる傾向も見られた。調査では、家電購入を回避した平均金額は約5万8000円だった。家電を減らすことで引っ越しの負担が軽くなるという声もある。
以下は初期費用を抑えた人たちの、生活を始めてからのリアルな感想だ。
「引っ越しのときにテレビを買わなかったので初期費用はかなり抑えられました。生活していても特に困っていません」
「洗濯機を最初は買わずにコインランドリーを使っていました。乾燥までできるのは便利ですが、忙しいときは少し面倒でした」
「家電を減らしたので引っ越しは楽でした。ただ後から買うと配送費などがかかるので、最初から買った方がよかったものもあります」
今回の調査を眺めていると、家電のそろえ方にも変化が見えてくる。かつて一人暮らしでは、生活に必要なことを自宅で完結させるために家電を一通りそろえるのが一般的だった。しかし今は、必ずしもすべてを自分で持つ必要がない。動画視聴は配信サービスで済ませることができ、洗濯はコインランドリー、食事は外食やミールキットなどで補うことができる。中古購入や家電レンタルといった選択肢もある。
生活の一部を外部のサービスに任せることができるようになったことで、最初から家電をそろえる必要性は以前ほど高くなくなったとも言える。便利さと初期費用のバランスを考えながら生活を整えていくという考え方が、一人暮らしのスタイルにも表れているのかもしれない。


