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2026.03.18 10:08

ボルチモア・オリオールズ、投打両面の大補強で地区制覇を目指す

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ボルチモア・オリオールズは、投手力と長打力を両輪に、ア・リーグ東地区で最下位から首位へと一気に駆け上がることを狙っている。

一塁手ピート・アロンソに5年総額1億5500万ドルの契約を与えた。これは最新のFA市場で最初の大型契約でもあり、ボルチモアにとっては、フランシス・スコット・キーが「星条旗」の歌詞を書き起こす着想を得た時以来とも言える歴史的な一撃となった。

メッツの通算本塁打王であるアロンソを獲得すると、チームはさらにエンゼルスの外野手テイラー・ウォードをトレードで獲得した。ウォードは36本塁打のシーズンを終えたばかりで、その破壊力はアロンソ(ニューヨークで38本)にも迫る。

多忙を極めるボルチモアの編成責任者マイク・エリアスは、投手陣にもシェーン・バズ、ザック・エフリン、ライアン・ヘルズリー、アンドリュー・キットレッジを加えた。

この大改造は、昨季の75勝87敗という成績を覆すには十分すぎるはずだ。2024年に91勝71敗を記録した直後だけに、昨季は痛恨の失速だった。オリオールズはその2024年、75日間にわたって首位に立っていた。

エリアスは、ルーキー監督のクレイグ・アルバーナズに、実績あるベテランと才能ある若手を融合させたロースターを提示した。ただし、その若手の一部には、昨夏の不振を乗り越えることが求められる。

ボルチモアは、遊撃手ガナー・ヘンダーソン、二塁手ジャクソン・ホリデイ、捕手アドリー・ラッチマンの真価はまだこれからだとみている。さらに、左打ちの新人捕手サミュエル・バサーロにも大きな期待を寄せる。バサーロはラッチマンの代役としてマスクをかぶれるだけでなく、右投手相手の指名打者としても起用できる可能性がある。

他のア・リーグ球団と契約したフランバー・バルデス、レンジャー・スアレスのFA獲得には失敗したものの、それでもボルチモアの投手陣は大幅に良化するはずだ。

バズとエフリンは、右腕偏重の先発ローテーションに加わる。そこにはトレバー・ロジャース、ディーン・クレマー、復活を期すカイル・ブラディッシュもいる。唯一の左腕であるロジャースは、2025年に18先発で1.81という防御率を記録し、チームトップだった。

救援陣も改善が見込まれる。負傷したフェリックス・バティスタに代わってヘルズリーが入り、さらに復帰したキットレッジが加わり、終盤の継投を担うことになる。

アロンソは、パワーヒッターに有利とは言い難いシティ・フィールドを本拠地とするニューヨークで成功を収めたが、昨年フェンスが26フィート前進したカムデン・ヤーズでは、さらに大きな成績を残すと見込まれている。オリオール・パークは本塁打が出やすい球場として広く知られている。

アロンソとウォードは、ともに40本塁打を超えてもおかしくない。あるいはそれ以上を記録する可能性もある。アロンソはメッツでの1年目となる2019年に、新人記録の53本塁打を放っている。

オリオール・パークに、右の強打者にとって魅力的な目標となるフェンウェイの「グリーンモンスター」はない。それでも打球はよく飛ぶ。アロンソとウォードがボルチモアの打順に並べば、相手チームは左投手を先発させることをためらうだろう。

ヘンダーソンとホリデイは左の強打者で、昨季の17本塁打からの向上を目指している。ラッチマンも、90試合で打率.220に沈んだ後だけに、同様に巻き返しが求められる。

エリアスが打線に長打力を加える必要性を感じたのは、チームの得点数が昨季、リーグ2位から11位へと落ち込んだからだ。

ほかの長打源候補は、残留のタイラー・オニールとコルトン・カウザー、元フィリーズ有望株のウェストン・ウィルソン、左打ちのディラン・ビーバーズとヘストン・ケアスタッド。いずれも外野手である。

また、アロンソの一塁を譲ることはないものの指名打者として起用できる一塁手ライアン・マウントキャッスル、さらに内野手のコビー・メイヨとジョーダン・ウェストバーグから、攻撃力の上積みが得られる可能性もある。

(Forbes.com 原文)

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