米国において、ディーゼル燃料の平均価格が1ガロンあたり5ドルに達した。過去14日間で1.2ドル上昇している。GasBuddyのアナリストによると、これは2週間の価格上昇幅として過去最大だ。イランへの攻撃継続、ホルムズ海峡の封鎖の2点が、米国における原油・燃料・ガソリン価格を引き続き混乱させている。
全米自動車協会(AAA)によると、ディーゼル価格は米国時間3月17日も上昇を続け、1ガロンあたり平均5.04ドルに達した。平均価格が1ガロン5ドルに達したわずか1日後のことだ。
GasBuddyのアナリストを務めるパトリック・デ・ハーンによると、過去14日間の燃料価格の急騰は、2022年に記録された2週間で1.17ドル上昇という従来の記録を更新したという。
ディーゼルは米国において輸送業やその他の産業で使用される主要燃料であり、価格の急騰は食料品、小売商品、新規建設の価格にも影響し得る。
原油価格は17日も変動を続け、ブレント原油は米国東部時間午前11時10分時点で1バレルあたり101.02ドルで取引されている。16日早朝に105ドル超に達した高値からは戻したものの、依然として1バレル100ドル超の水準を維持している。
ガソリン平均価格は今年の最高額となっているが、過去最高値には達していない
一方、米国のガソリン平均価格は上昇を続けており、AAAの分析によると1ガロンあたり3.79ドルに達した。GasBuddyは17日朝までにすでに3.80ドルを超えたと示している。
原油価格は、米国とイスラエルが2月28日にイランを攻撃して以来、急騰している。この中東の国への空爆作戦が始まった数日後、イランはホルムズ海峡を封鎖した。同海峡はイランとアラビア半島を隔てる狭い水路で、周辺国から世界に向けて石油輸送量の推定20%が通過する。イランは海峡を通過しようとする石油タンカーやその他の船舶の阻止に動いており、イラクなどの産油国は原油を貯蔵施設に留め置くことを余儀なくされている。イランの報復攻撃は、アラブ首長国連邦(UAE)など米国の同盟国における石油生産施設やインフラにも被害を与えている。
GasBuddyのハーンによると、1カ月前と比較した場合、米国民がガソリンスタンドで追加支出する総額は、推計3億3000万ドル(約524億7000万円。1ドル=159円換算)とになるという。
同社データによると、現在のガソリン平均価格は今年の最高値となっているものの、過去最高値には達していない。過去最高値は2022年6月に記録されたもので、ロシアがウクライナでの戦争を開始してから数カ月後のことだった。この紛争もまた世界の原油市場を混乱させた。ロシアによるウクライナ侵略は、前回のディーゼル燃料価格の急騰も引き起こし、同月には1ガロン5.82ドルの高値に達した。



