経済

2026.03.18 07:30

石油枯渇の危険性が最も高い国々──日本は大規模な戦略備蓄により200日程度しのげる

Wayne Eastep / Getty Images

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アメリカとイスラエルがイランを攻撃する前は、原油と精製石油製品を運ぶ40隻のタンカーが、毎日2000万バレルを積んでホルムズ海峡を通過していた。だが今週、イランはインドや中国の船籍の船を含む、ほんの数隻のタンカーがホルムズをすり抜けるのを認めたにすぎない。石油の配給と不足が広がる中、どこの国が最も早く「石油切れ」という不名誉な競争に勝ってしまう(枯渇してしまう)危険にあるのだろうか。

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ホルムズ海峡の通過量は制限され、当面は日量平均50万バレルにとどまる予測

今週、ソシエテ・ジェネラルのアナリストであるマイク・ヘイグと同社の商品市場アナリストチームは、当面、海峡通過量はイランの意向次第で日量50万バレル程度の「細流」になると見積もっている。

サウジアラビアやUAEは、パイプラインで石油を運ぶ運用に切り替え

信じがたいことに、滞留している石油の多くは依然として市場に届いている。少なくとも貯蔵タンクを満たしている。サウジアラビアは、以前から計画され拡張も進めてきた東西パイプラインに切り替え、紅海側のヤンブー港まで日量700万バレルを運ぶ能力の限界まで押し上げようとしている。同様にアラブ首長国連邦(UAE)も、ホルムズ海峡を迂回して東側へ一部の原油をパイプラインでフジャイラ港に送れているが、そのインフラはイランに攻撃されたとも報じられている。

ジェフリーズのアナリストは、湾岸地域の石油生産のうち日量670万バレルが現在停止していると見ている。エナジー・アスペクツは、ホルムズ関連の供給途絶は日量1000万バレルでピークに達し、OPECの原油生産は合計で日量700万バレル減の2230万バレルになっていると試算する。これは、世界の日量原油消費1億バレルの7%に相当する。

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