リーダーシップ

2026.03.25 13:30

「根拠のない主張で影響力を持とうとする」同僚との向き合い方

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チームが払うコスト

信用が損なわれると、被害は個人にとどまらない。

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同僚は情報をより慎重に疑い始める。人々が検証を求めるため意思決定は遅くなる。信頼は「前提」ではなく「条件付き」になる。

極端なケースでは、信頼していた相手の主張が当てにならなかったことで、頼った自分を恥じる人もいる。その羞恥は静かな憤りにつながりうる。

チームが最もうまく機能するのは、信用がシンプルなときだ。人は自分がやったことを語り、約束したことを実行する。

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この明確さが失われると、協働は重くなる。

リーダーにとって重要なのは対人関係の次元にとどまらない。戦略の次元でも問題になる。社内の主張を検証することに時間を費やすチームは、実行とイノベーションに集中する余力を失う。

リーダーはしばしば、自信を能力のシグナルとして頼りにする。明快に話し、説得力ある形でアイデアを提示し、広い人脈があるように見える人物は、成果が十分に出る前から高業績者に映りうる。

影響力の一部は、その人が他者との関係で自分をどう位置づけるかにも由来する。未来の機会を示唆する言い方をすることがある。「あなたには大きな計画がある」「この案件が決まったら、あなたがリードすることになる」といったフレーズは、包摂や昇進のシグナルとして強い。意欲的なプロフェッショナルにとって、その種の言葉が魅力的なのは自然なことだ。後押し、可視性、キャリアの勢いを予感させるからである。

また、つながりや今後のプロジェクト、意思決定層へのアクセスに言及することで信用を補強する場合もある。影響力のあるネットワークへの曖昧な示唆でさえ、実際に権威が示される前から権威の感覚を生みうる。

心理学者は、このより広い力学をハロー効果と呼ぶことがある。初期の印象が、その後の判断に影響するのだ。したがって、最初に印象が良いと、矛盾する証拠は軽視されたり、都合よく説明されたりしやすい。

だが時間が経つと、別の力学も現れる。関係に時間、信頼、あるいは職業上の評判を投じた同僚ほど、それを疑うことに消極的になりうる。疑念を認めることは、誤りを認めることのように感じられるからだ。

矛盾が明らかになる頃には、その人物はすでに相当の影響力を握っているかもしれない。だからこそリーダーは、物語としての評判ではなく、観察可能な貢献に評価の軸を置くことが有益となる。

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