健康

2026.03.18 10:45

朝起きられない起立性調節障害の子どもに広がる「グラデーション登校」

AdobeStock(写真はイメージです)

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強い倦怠感や立ちくらみなどの症状が現れる起立性調節障害(OD)は、思春期の子どもに多く見られる疾患のひとつ。症状は朝に起きることが多く、学校生活と症状の両立に悩む家庭も少なくない。こうした状況のなか、一般社団法人「起立性調節障害改善協会」は、ODの診断または疑いがある子どもを持つ保護者を対象に、登校スタイルに関する実態調査を実施した。

【調査概要】
調査主体:一般社団法人 起立性調節障害改善協会
調査期間:2026年2月18日~2月27日
調査対象:起立性調節障害(OD)の診断を受けた子どもを持つ保護者
調査方法:インターネットによるアンケート調査
有効回答数:108名

「起きられた日は登校」が最多

調査によると、現在の登校スタイルでもっとも多かったのは「毎日ではないが、起きられた日は登校している」で、約4割を占めた。一方、「ほぼ毎日、通常どおり登校している」も約4割となり、これに通信制・オンライン学習の利用、授業の一部参加、午後からの登校などが続いた。

「登校か不登校か」という2択ではなく、体調に合わせて登校日や時間を調整する通学スタイルが広がっていることがうかがえる。

「本人の体調や意思」を尊重

こうした登校スタイルは誰がどのように決めているのか。もっとも多かった回答は「本人(子ども)の体調や希望を最優先して決めた」で約45%。これに「本人と保護者で話し合って決めた」が続いた。

保護者の判断や医療機関の助言を参考にするケースもあったが、学校からの提案をきっかけに決まったケースは1割未満にとどまった。登校スタイルは、学校側よりも家庭を中心に検討されている状況がうかがえる。

「以前よりは良い」と感じる保護者が多数

現在の登校スタイルについての評価では、「最善ではないが以前よりは良い」がもっとも多く、「今の形が本人に合っていて良い」と答えた保護者を合わせると、約8割が現状を前向きに受け止めていた。

必ずしも理想的な状態とは言えなくても、子どもの体調に合わせた通学方法を見つけることで、家庭の安心感につながっている様子が見えてくる。

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文=福島はるみ

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